No.242 ページ4
相澤は青海の頭を叩くと
直ぐに心操の元に行き、
彼の首にある捕縛武器を引っ張った。
「！？」
それによって心操の首が締まり、
彼から苦しそうな声が漏れる。
「暴力だーー！！
PTA！PTA！！」
「ちょっと！彼を締め殺す気！？」
直ぐ様青海が止めに入り、
相澤の手が心操から離れる。
そこで相澤から心操への評価が発表された。
「ここにいる皆、
誰かを救えるヒーローに“なる為の訓練”を
日々積んでるんだ。
いきなり人の為に上手く動けたら、
それこそオールマイト級の天才だ。
人の為に、その思いばかり先行しても
人は救えない。
自分一人でどうにかする力が無ければ、
他人なんて守れない。
その点で言えば、
おまえの動きは充分及第点だった。」
呆然としている心操に向けての評価が終わると、
青海はやれやれと肩を揺らして、
そっと心操に近寄る。
「はぁ…
………相澤先生なりの褒め言葉よ。
しっかり受け取っておきなさい。」
「十文字」
「ふふっ、いいじゃない。
減るものじゃあないんだし。
それに、第1セットのチーム力は
君を中心に回ってた。
君の状況判断力、動きはヒーロー科全員に劣って無いからそこは誇りに思っていいよ。」
「………わかった…」
戦闘経験が豊富で、誰よりヒーロー科の人たちを見てきた青海の言うことを信用し頷けば、視界の端で相澤がため息を吐いた。
そして
「これから改めて審査に入るが、
恐らく…いや、十中八九！
心操は2年からヒーロー科に入ってくる。
おまえら、張り合われてんじゃないぞ」
心操のヒーロー科編入が決まった。
「「「おおーーーー！！
どっちーーー！！？
Aーーー！？Bーーー！？」」」
「その辺はおいおいだ。
まだ講評続いてるぞ」
「フフ…
今回は確かに僕らB組にクロ星がついた。
しかし！！
内容に於いては決して負けてはいなかった！
十文字さんと緑谷くんの“個性”がスカだとわかればそれに応じた策を練れる、つまりだよ！？
今からもう一回やれば、次はわからない！！」
「やんねえよ。
もう今日の授業終わりだ。」
「あったとしても、負けないしー」
「ああ、そうだ、話のついでで悪いが、
物間、ちょっと明日、エリちゃんのとこ来い」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
