【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生

第40話 ページ41

No side


青く光る月が怪盗キッドのハングライダーを照らす。

レオンの自宅周辺には大勢の警察官。
中庭にも警察犬を連れた警察官が地上を。
4、5台の監視カメラが空を。

とても厳重な警備体制が敷かれていた。


キッドは人目につかない中庭の隅に着地し、手すりを飛び越えて廊下を走った。

首振り式の監視カメラのタイミングを見て死角のところで角を曲がり建物の中に入る。


建物の中に入っても警備員や監視カメラがあった。
角から警備員が出てくる前にキッドは他の角を曲がり走っていく。


快｢楽勝♪｣


さらに廊下の角を曲がり狭い通路に入った途端キッドは｢うおっと｣と声をあげた。

一見何も無い通路には、赤外線センサーが張り巡らされていた。
赤外線ゴーグルを付けていたキッドは壁を蹴ってセンサーを避け、一気に前方へ移動する。


地下へと繋がるエレベーターは地下で停止したままだった。
１階のエレベータードアを自力で開けたキッドは、次にエレベーターのハッチを開けた。

周りに誰もいないことを確認し、金庫室前へと移動する。


快｢(指紋いただき♪)｣


握手する際に盗ったレオンの指紋をプリントした手袋をはめてモニターに押し当てた。

そしてキーパッドでパスワードを打ち込み、扉を開けて金庫室に足を踏み入れた。

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