【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生

第20話 ページ21

快斗(怪盗キッド)side


A「私にも説明してほしいな〜」
快/コ「！！？？」
コ「ってなんだAかよ！驚かせんなよ！」
快「心臓に悪いっつーの」
A「あはは〜ごめんね」
A「で、どうしてキッドがここに？」


圧をかけながら言うAに内心ビビる。
大方はぐらかした事について怒ってるんだろうけど…


快「ﾌｯ お見通しのくせに」


オレはしゃがんだまま起こしたスーツケースの上に手を組み顎を乗せた。


快「あれだよ」
コ「え？」
A「トーナメントのこと？」


Aはフラッグ広告を指さしながら言った。


快「正解」
快「19世紀末、海賊船と共にシンガポール近海のに沈んだとされていた伝説の秘宝、世界最大級のサファイア、別名『紺青の拳』。
去年、ジョンハン・チェン氏が引き上げに成功したビックジュエルだよ」

A「たしかジョンハン・チェンってシンガポールの実力者の1人…だったよね？」
コ「ああ、そうだよ。ってかよく知ってるな」
A「『シンガポールに行こう』って誘われた時にここ10年間の色々な記録を検索して確認してたのよ
(新一と遠出するとロクなことないからね)」


おいおい、巻き込まれすぎて予め対策するようになってるじゃねーか


快「…Aも慣れたもんだな」
A「これだけ巻き込まれればね…」
コ「は？」


おいココに無自覚のやつがいるぞ


快「…で、そんでこのおっさんは武道が大好きでな。宝石をチャンピオンベルトに埋め込み、トーナメントの開催を決めちまった」
コ「伝説の秘宝は優勝者の手に…か、金持ちの道楽だな」
快「そういうこと。どさくさに宝石だけ頂いちまおうって考えたんだけど、キッドとして入国するわけにはいかないだろ？」

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