【再構築】ブラック本丸に対抗するのは私/僕/俺達です。【刀剣乱舞】【募集企画】 (ページ10)

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探索（毛利藤四郎）ページ10

小さい子は見つからなかったけど、小がつく大きい狐なら見つかった。

「すみません、貴女は小狐丸さんですよね。お困りの様ですがどうされました？」

探索も済み、特に任務も来ていないため誰かに会おうとなるたけ近いと感じる気配を辿っていく。すると端末を手に右往左往している刀剣男士…いや刀剣女士がいた。胸があるし、太刀の刀剣男士にしては所々が丸い気がする。

小さい子ではなくむしろとても大きいが、困っているのに放っておく事は出来ない。しかも同僚(のハズ)なので仲良くさせていただきたい。

そう思って声をかけると、見られた…！と言わんばかりの顔になった。

そして意を決した顔付きになったかと思うと、それでも恥ずかしそうに視線をこちらから外しつつ話し始めた。

「お恥ずかしながら道に迷ってしまったのです。地図を見ても現在地を把握していないため見た通りに」

「それは災難でしたね…。特にこの辺は分かりにくいですし、そもそもここは通常より広いですからね。僕でよければ一緒に部屋へと戻りましょう」

探索等は済んでいないかもしれないが、自分の拠点とも言える自室に戻ってからの方がいいだろうとそう言っておく。自分も一応頭には入れているが慣れた訳でもないのだ。

「いいんですか！？…あぁでも、用事があるのでは」

「用事はないのでご心配なく。あれば現在地だけ教えてどこかへ行っています」

慌てる様子が少し面白いのもあって、笑いながらそう言うと彼女も落ち着いたらしい。穏やかな顔で道案内を頼まれた。

案内の途中に自分達の部屋が隣同士だと発覚した。何たる偶然だろう。

せっかくだからと、戦装束のままではあるがお茶を淹れて二人で話す事になった。新品の所でちょっとわくわくしたのは内緒だ。

彼女は自分の部屋で話そうと言ってくれたが、いくら最低限のものしかないとはいえ、刀剣女士の同僚で自分は短刀とはいえ、女性の部屋に入るのはどうかと思い自分の部屋になった。

…初任務、小狐丸さんと一緒だといいな。小さい子も捨てがたいけど、ここに来て初めて会ったお隣さんでお茶飲みしたから、知っている人の方がいいというか。

それに、顔に出やすい人なのが分かりました。