僕の恩恵は……創造力【男主】

8.面白いか？ ページ8

黒ウサギが言うには

・この世界の住人は必ず何処のコミュニティに所属しなければならない

・ゲームの仕組みは『主催者(ホスト)』が提示した条件を『参加者(プレイヤー)』がクリアするだけ

・プレイヤーは報酬に見合ったチップを払って参加する

というのが大体の箱庭のルールらしい



「……つまり『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら」


「なかなか核心を突く質問ですが、8割正解で2割は不正解です」


どういうことでしょう？


「箱庭においても犯罪は犯罪であり法によって裁かれます。まして、ギフトを使った犯罪など以ての外です！ですが『ギフトゲーム』は勝者が敗者から全てを取ってしまえるのです！」



「野蛮ね」


野蛮です

でも、それは最も自然の法則に従った結果といえるでしょう


ならばそれは至極当たり前のことなのですね




「では、他に質問ございませんか？無いのであれば早速、我らのコミュニティに_____」


「まあ待てよ黒ウサギ」


何を思ったかイザ兄が黒ウサギの言葉を遮った



「何でしょう？」

ウサ耳をひょこんと立たせて首を傾げる黒ウサギ









「そんなことはどうでもいい。俺が質問したいのはただ一つ。＿＿____この世界は、面白いか？」







手紙には世界の全てを捨てて箱庭に来いと書かれていた


当然、それに見合うだけの何かがなければいけない



「＿＿____Yes！『ギフトゲーム』はヒトを超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。この世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします！！」

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