Second Opinion

No.05 青色とコンタクトレンズ ページ5

〆．



「コンタクト捨てるん」

「……なに？その質問。ワンデイだから捨てるよ？」

「じゃあ、あーん」



………………嘘でしょ？

なんでこの人、口開けてるの？

嬉しそうに、舌まで出してんの？



「……まさかねぇ？」



そーっと、近くまでコンタクトを差し出してみる。

カメレオンのごとく一瞬で、伸びた舌により奪われた。

………汚いと思うんだけど？



「んふふ、Aの眼球♡」

「コンタクトレンズで眼球を感じられる特殊能力がすごいね」

「間接キスやで、Aの黒目と♡」

「ああ……うん………」



適当に頷いておく。

流星の手が私の頬を撫でて、



「くちうつし」



綺麗な顔が近づいてきた。



「……………ちょっと待て」

「えー」

「コンタクトだよね？コンタクトくちうつししようとしてるよね？」

「せやけど？」



なんだそのキョトン顔。

いくらイケメンでも許せないことはあるぞ。



「ほんまはな？Aの眼球ぺろぺろしたいねんで？でもな？」



ああ、良かった。

その欲はおかしいと思うけど、常識もあった。

そうだよね、人の眼球舐めるなんてありえないよね。

理性的な判断ができる程度で済んでて良かっ……



「Aの目に俺の舌のドアップが映るんかと思ったら……それだけで興奮してもて………っ♡♡」

「そこか？本当にそこなのか？ねえ腰振らないで」



後に、流星は今まで私が捨てたコンタクトを全て拾って

液で保存してることを知りドン引きすることになる。



〆．

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