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再び ページ29

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ゼリーをペロリと平らげて、薬を飲んで再び横になる私。

太輔といつもと変わらないたわいない話をしながらも、気になるのは隣のアイツで。





「…」





チラっと何度か見てみても、私と太輔くんの話を聞いているだけの彼。

何しに来たんだ…





「まぁとにかく元気そうでよかったわ。お前が仕事休むなんて珍しいからびっくりしたし」


「ごめんね。この調子なら明日は大丈夫そうだから」


「あんまり無理すんなよ」


「うん、ありがとう」





そのまま長居をせずに帰って行った二人。

玉森くん、結局何も喋らなかったなー…

ほんとに何しに来たんだろ。

意味わかんないし…




少しの間ベッドに横になって天井を見つめてたけど、やっぱり何か物足りなくて。





「…お腹すいた」





ベッドから這い出してキッチンに向かえば、先ほど太輔くんからいただいたフルーツやゼリー達がテーブルの上に並べてあって。

それを一つずつ冷蔵庫にしまいながら、お粥を作るべく材料を取り出していく。






ーーーピンポーン






再び部屋に鳴り響いたチャイム。





「…」





え、待って。

だって太輔くんは帰ったんだし

玄関のチャイムなんておかしい……





「…誰?」





おそるおそるモニターを覗けば…





「…った、玉森くん!?」


『先輩、開けて下さい』


「な、なんでっ…だってさっき帰っ


『いいから開けて』


「んなっ…!!」





渋々玄関に行き、鍵を開ける。

再びやってきた玉森くんは、何も言わずにズカズカと部屋に入り込んで。





「…やっぱりね」





キッチンに回り込み、私が並べたお粥の食材を見つめてそう言った。





「何か忘れ物でもしたの?」





そう聞けば、いいえ、って首を振る。

じゃあ何しにきたんだよ…!





「…じゃあ何しに


「先輩は寝てて下さい。あっちで」


「……っえ、ちょっ……





なになにっ!!

どういうこと!??!?



玉森くんによって寝室に押し込められた私。

仕方なくベッドに横になれば、何やら扉の向こうから聞こえてくる音。






「あっつ!!」


「…はぁ?なんだこれ」






「…」




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すなぎも - めっちゃ面白いです!!続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年7月25日 21時) (レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました!めっちゃ面白いですね!!ブラック玉ちゃんカッコイイ!!続きが気になりますっ!!! (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます! (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2015年3月10日 21時

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