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Why? ページ28

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ちょっと待て。

なぜエントランスのオートロックを解除してるの。

ここまで来れるのはごく僅かな人間のみ…






「おーいAーーー大丈夫かーーー」






…なんだ、太輔くんか。






よっこらせ、って重い腰をあげて。

まぁ太輔くんならいっか、ってそのまま玄関へ向かい鍵を開ける。






「ったく…、ただの風邪だから平気だってば…、」


「お」


「…こんばんは」


「…」





勢いよく開けた扉の先。

声の主である太輔くんと、もう一人。

完全にフリーズした私には何かを話す太輔くんの声も聞こえていない。






「おーい、聞いてる?やっぱ結構重症とか?」


「……っえ、…あ、え、うん!?」


「え?大丈夫?」


「あ、うん!大丈夫…だけど…、」


「玉森がさ、お前のこと心配なんだって。で連れてきた」


「…」


「…先輩、平気ですか?」


「…平気、…です…」


「はは、なんで敬語?(笑)」


「いや、だって…」


「つーかこんなとこじゃなんだし上がってい?いろいろ買ってきたし」


「え?…上がる?」


「だめですか?」


「いや、全然片付いてな…


「お邪魔しまーす」


「…あっ、ちょっ…


「お邪魔します」


「や…、うそでしょ…!?」





ボサボサ頭の私を追い越していく二人。

太輔くんと

玉森裕太。

……Why?






「まだ熱あんだろ?寝てなさい」






太輔くんに誘導されて再びベッドへ。

ってか普通に寝室を見られるのは恥ずかしいんですけど…






「冷えピタとポカリとゼリー。食べれそうなら食べて」


「ごめんね、ありがとう」


「Aからそんな素直な言葉出るんだ(笑)」


「は!?言うよフツーに!!」


「ふふ、元気じゃん」


「ん…、寝たらちょっと楽になったかな」


「熱は?測った?」


「まだ…」


「測りなさい」






ピピ、ってなった体温計には37.4の表示。

それを見た太輔くんは冷えピタを取り出し私のおでこに貼り付ける。






「薬は?飲んだ?」


「まだです」


「ちゃんと飲まなきゃだめだろ。はい、これ食べて」


「すいません」






フルーツのたっぷり入ったゼリーとスプーン渡されて。

ほんとはお粥とか食べれそうなんだけどなーなんて思いながらも、甘いゼリーとフルーツを口に運んだ。




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すなぎも - めっちゃ面白いです!!続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年7月25日 21時) (レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました!めっちゃ面白いですね!!ブラック玉ちゃんカッコイイ!!続きが気になりますっ!!! (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます! (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2015年3月10日 21時

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