BacK FronT 26 ページ27
you side.
玄樹に何度も止められた
だけど私はやめない
｢ 私、ずっと嫌だった
あなたの下僕でいることが ｣
今まで溜め込んでた思いが涙となって溢れた
｢ だけど、それでも健人と一緒にいたのは
あなたをお兄ちゃんだと思ってたから
いつかはこのおかしな関係が終わると思ってたから
でも、そうじゃなかった
だから、私はこうするしかないの … っ ｣
ナイフを自分の喉まで持ってきた
健｢ 待って … ！ ｣
健人が走ってきて私からナイフを奪った
健｢ ごめんっ … ごめんねっ …
こんなにAのこと追い込んでるなんて … ｣
健人が涙を流すところは初めて見た
健｢ 俺の … 俺の負けだ ｣
健人のその言葉で全体が静まり返る
そして皆がここに集まる
神｢ A！大丈夫か！？ ｣
廉｢ 玄樹！すぐに手当したるからな！ ｣
紫｢ Aも手当するからな ｣
そして無理やり健人から引き離される
健人はすごく悲しそうな顔をしてた
｢ 健人 … ありがとう ｣
自分でもなにがありがとうなのかはわからないけど
とにかくそれだけは伝えておきたかった
家に帰ってみんなは玄樹の手当を始めた
私はドラッグストアに買い物に行った
家へ帰る途中、あいつに電話をかけた
｢ あ、もしもし
頼まれたとおり健人負けさしたよ ｣
( さんきゅ )
｢ まあ倒すまでにいろいろあったけど ｣
( それはおつかれ )
こいつ、まるで人事だな
｢ けど、これで私もやっと自由だ ｣
( だな )
｢ みんな私の裏の顔が喧嘩強いことだと思ってるよ ｣
( 逆に潰し屋だなんて誰も思わねーだろ )
まあそうだけど
( あ、健人来たからもう切るわ … ばいばい )
｢ ばいばい、風磨 ｣
青く晴れ渡る空に思いっきり深呼吸をした
私の表の顔は明るくて、けど喧嘩が強い女の子
だけど裏の顔は、依頼人の要望に応える潰し屋
けど、その間にみんなを仲間だと思った事
玄樹を好きになった事、それは本当
用件も終わったし、これからしばらくは自由だ
私はドラッグストアの袋をぶら下げながら
玄樹のもとへ向かった
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きゅん(プロフ) - この作品、とても面白くて何回も読み返してしまいます！素敵な作品をありがとうございます！ (2019年10月13日 11時) (
レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
iori(プロフ) - 作者とはなんの関係もありませんが、この作品が書かれたのはかいちゃんがしょうれんと組む前なので出てこないのだと思いますよ。 (2019年8月24日 22時) (レス) id: cc19ded41b (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 海人でてこないんですか？ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 3fd911b205 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あれっ海人くんが出てこない… (2018年12月19日 16時) (レス) id: f8203c4a04 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - めちゃくちゃ読みやすくてひたすらに読んでました！！他のシリーズ？とかも読みたいです！！ (2018年12月17日 2時) (レス) id: d50ae6409d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっくー。 x他2人 | 作成日時：2016年4月23日 13時
