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記者会見の翌日、ありとあらゆる新聞、雑誌、テレビが、私たちの会見の様子を世界に発信した。
その中にいるうちの一人が私だなんて、まだ全然実感ないけど。
でも、朝起きたら、高校とか中学が一緒だった人からLINEが来てて、改めてジャニーズ事務所と、情報媒体の影響力の大きさは実感した。
今まで見たことのないくらいのLINEの通知を一つ一つ消していたら、あっという間に学校の時間になっていた。
お父さんはN○Kのニュース番組しか観ないし、弟は部活の朝練があるから、まだ知らないはず。
まあ、弟に知られるのは別に構わないんだけど、お父さんに知られるのが本当に嫌。どーせ、くだらない事やってんじゃない！って怒られるのがオチだろうし。
しばらくはその心配はないと思うけど・・・・
いつものように電車に乗るけど、一応、マスクをしている。
昨日、工藤さんに「そろそろ芸能人としての自覚が芽生えるべきだ」
とか何とか言われて、マスクの箱を押し付けられた。
いちいち堅苦しいけど、ありがたく使わせてもらう。
だって、電車の中の広告にも、私たちの記事がたくさんあるんだもん。恥ずかしくてしょうがない。
やっとの思いで大学に着くと、もっちゃんが校門の前でスマホをいじっていた。
「もっちゃんおはよ！誰か待ってるの？」
も「お、A！おはよ。うん、Aを待ってた。」
「え？何で？今日なんか約束してたっけ？」
も「ほんと、鈍感よねぇ…」
そう言って、もっちゃんが視線だけであたりを見回す。
それにつられて私も視線を周りに巡らせると、通り過ぎていく学生たちは、どうやら私が研修生だと気がついているようで、こっちをチラチラ見たり、盗撮してる人すらいたりする。
確かに、この雰囲気の中、一人だと行きにくいかも…もっちゃん、ありがと。
私たちはそれを見て見ぬ振りして歩き始めた。
大学のどこにいても、周りの視線が気になって仕方がない。
中には、わざとなのか分からないけど、「あの子！ジャニーズの…」って言ってる子もいた。
「なんであの子が？」って声もちらほら。わざとだよね？うん。
安心してください。ちゃんと聞こえてますよ！(古い)
ってか、なんで私なのか、私が一番理解できてないから！！！
結局、今日は一日中もっちゃんに引っ付いて過ごした。
早く周りの熱が冷めてくれないかな…
生きにくいったらありゃしない。。
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作者名：ななりぃ | 作成日時：2017年8月13日 15時
