７人の特急列車と一般人な私。 (ページ33)

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＜タカシside＞

よく飲み会の途中で俺は外に出る。
みんな酔っ払ってるからちょっと面倒やし、

ちょっと酔ってる時に風に
あたるのは気持ちいし。
たまにできる１人の時間も悪くない。

そのことはみんなに言ってないから
きっと長いトイレとでも思ってるんやろな。

コツコツ、とお店の中から足音が
聞こえてきた。

7「あら、A？どないしたん？」

お店から出てきたのはAやった。

Aも風にあたりに出てきたみたいで、
そんなことする人あんまおらんし、

共通点があってなんだか嬉しかった。

『隣、座ってもいい？』

7「あ、ちょっと待ってな！」

服の袖で、ベンチを拭いて座れるようにした。

『そんなことしたら汚れるよ？』

7「けど、そんなことせぇへんやったら
Aの服が汚れるやろ？」

そんな俺にAは

『ふふ、ありがと！
タカシは優しいねぇ～』

と言って笑った。

初めて出会ってから、Aのことは
なんというか、気になってはいた。

ファンの女の子とも、
事務所のタレントの女の子とも
どこか違う雰囲気で、

興味が湧いた。

『何？そんなじっと見つめて…
私の顔になんかついてる？』

7「なななな、なんもついてへんけど!!!」

『けど？』

7「Aのこともっと知りたいなって」

えぇぇぇ、俺は何を言うてんねん!!??

自分の口から出た言葉に驚いた。

『もっと知りたいって？』

7「い、今のは忘れて!!!///」

め、めっちゃ恥ずいやん///

『タカシ、顔真っ赤だよ？
結構飲んだの？』

7「ま、まだまだ飲み足りんけどな1「なら早く
戻ってきいや？ターカシくん？」コ、コーイチ!?」

『出た酔っ払い。』

1「A～～～なにしてん!!!
早く一緒飲むでー!!!!朝までや!!!」

『はいはい、タカシはどうする？一緒戻る？』

7「あ、うん戻る。」

『もしキツかったらちゃんと言うんだよ？
まだお酒飲めるようになったばっかりなんだから！』

7「あ、うん。」

２人で話せて嬉しかったのに、
なんだか胸がチクンとするのは、
コーイチに邪魔されたからだろうか…