７人の特急列車と一般人な私。 (ページ3)

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「やっと目を覚ましたのね！」

やっと…？

２「頭の上に？浮かんでるから
説明するけど、僕達が走って移動してる時、
この、ユーキって子が君とぶつかっちゃって。」

３「君は倒れて、気絶して、
ここに運ばれたってわけ。」

５「３時間も目覚まさないから、
本当に心配で…ごめんね？俺がもっと
気を付けていれば…」

３「あそこの曲がり角、いつも人
通らないから、油断したよな…」

あれ…大事なこと忘れてるような…

『はっ!!??今何時ですか!!??』

１「16時15分くらいか？」

関西弁の男の人が
腕時計を見て時間を確認してくれる。

『16時…15分…？』

お、終わった…。

せっかく最終面接まで残ったのに…。

イけると思ったのに…。

神様は私を見限ったのか。

７「えっ!?えっ!?泣いてる…!?」

４「ったく、泣いたってぶつかっちまったもんは
しかたねーだろー。」

５「ごめんね、本当に。まだどこか痛む？」

顔を横に振り、どこも痛くないことを伝える。

４「じゃぁなんで泣いてんだよ」

２「もしかして、就活…とか？」

今度は首を縦に振る。

３「だからスーツ、とこの靴と鞄か…
試験、何時から？

…ってもしかしてこの時間だからもう終わってる？」

『14時から…(ｸﾞｽﾞっ)』

５「ほ、ほ、ほ、本当にごめんなさい!!!!」

４「試験なんてまた受ければいいじゃねーかよ。
そんなことでいちいちメソメソすんなよ」

“試験なんて” そんな言葉に苛立ちを覚えた。