安心出来る場所【ALL】4【短編集】

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〈イ・Aさん〉


「キム先生」



ノックをして入ってきたのは

俺の担当医の先生



〈こんにちは〉


「こんにちは、退院の件ですか？」


〈はい、明後日には退院可能ですけど
三日に一度は病院に来ていただいて、絶対安静でお願いします〉


「はい、ありがとうございます」


〈本当に動いちゃダメですからね〉


「分かってます」


〈本当かなぁ〉



なんて、俺を疑う目で見てくる先生



TH「ヒョンは絶対動かしません！
僕が見張っときますから！」


〈おっ、それはとてもありがたいです
よろしくお願いしますね〉


TH「はい！」



元気に頷いたテヒョンアに


満足気に会釈をして出ていった





TH「ヒョン全然信じてもらってない」


「まあ前科があるからね」


TH「前科？」


「目覚めた次の日に病院内歩いてたら
慌てて部屋に戻された」


TH「ヒョン…おバカなとこもあったんだね」


「だって痛くないし」


TH「麻酔あるからでしょ！」


「ふふ、分かってるって」




むくれるテヒョンアの頭を撫でて


明後日には退院した



でもなんでかな



もう大丈夫だから退院したのに







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