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しばらく経って
日も落ちて暗くなった
僕はただ包帯の足を眺めるだけ
コンコン
と、静かで何も無い部屋に鳴り響いた音
それにさえも僕は反応出来なかった
ゆっくりと窓が開いて、入ってくるのは
ずっと会いたくて話したかった人
Aはゆっくり近づいてきて
僕を抱きしめた
その瞬間涙が出てきて止まらなかった
震える肩を抱いて、僕の頭を胸に抱えて
ただただゆっくりと頭を撫でてくれる
久しぶりのAの匂いと温もり
僕は縋るようにAに抱きついた
するとぎゅっと力を込めて抱きしめてくれる
Aを見上げるとあの時のように優しく微笑んで
僕の涙を拭ってくれた
そのまま顔を近づけて、Aの首に右手を回し
引き寄せた
ふにっ、と柔らかい感触がする
「好きだよA…」
驚くAにそう伝えるとAは更に目を開いたあと
ふんわりと笑って言った
A「私も、好き」
その言葉に驚きを隠せなくて
目を見開くとAはまた抱きしめた
そのAに体重をかけて押し倒す
そしてAの頬に手を添えてまたキスをした
A「ジミナ、足」
「いい、痛くない」
そう言ってまたキスをする
する度にドキドキして、胸が高鳴る
「大好き…ちゅ」
またキスをすると
Aは照れた顔をしてそっぽを向く
本当ツンデレ
その顔を左手で元に戻し、またキスをする
A「んっ、ジミナ」
「やめない」
角度を変えて何回もキスを落とす
「何年我慢したと思ってるの」
A「そんっ、なこと言われても」
「もう抑えられないよ」
A「それは私だってそうだし」
不貞腐れて尖った唇にまたキスをして
Aは胸を押してもうやぁめてと言った
「じゃあ抱きしめて」
そう言うとAはゆっくりと僕を抱きしめた
そのままベッドに二人で横になり抱きしめ合う
Aの胸の音が早くて可愛いなと思った
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作者名:ビナ | 作成日時:2021年10月5日 3時