一番近くて遠い場所【JM】 (ページ45)

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Aside

ジョングクと別れて

ユンギ先輩は起きて鍵を返しに行ってくれた

何やかんやユンギ先輩は優しい

いつものように体を拭いて
制服を着て外に出る

JM「遅いよ～」

「ごめんごめん」

さっきとは打って変わって普通のジミナ

JM「帰ろ」

そう言って優しく笑って前を歩き始めた

不思議に思いながらジミナについていく

なんとなくジミナがいつもより暗いと思って
隣に並んで顔を覗いた

JM「どうしたの？」

いつものジミナだけど、いつものジミナじゃない

私には分かるよ

「それはこっちのセリフ」

JM「あ、はは」

ジミナは困ったように笑う

「なんかあったの？言ってよ」

JM「なんでもない」

これは深堀しちゃいけないやつ

「そっか…」

私にも言えないことくらいあるよね

JM「Aって本当、僕の事分かってる」

「ジミナもね」

JM「でも、分かってないこともあるよ」

「え？」

その声に顔を上げると腕を引かれて抱きしめられた

JM「僕、今抱きしめてほしかった」

「そ、うなんだ」

JM「だから、抱きしめて」

そう言われて、背中に腕を回すと
私の背中に回る腕の力が強くなった

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