49話 ページ2
『ルパンの相棒…?』
「おめぇさん知らねぇのか?」
『ニュースで見た姿とは全くの別人ですが…』
「おっと、そうだった……これで分かってくれたか?」
なんの躊躇いもなく変装マスクを剥がす次元。それに驚くA。
『…驚きました、声まで違うとは…』
「ルパンが作ってくれたんだ。アイツはすげぇよ。」
感動に浸っている2人。だが、直ぐに本題に入る次元。
「浸ってる中悪いが、奴らが帰ってくる前にここを出るぞ。」
『!…はいっ、』
「おめぇさんの力、見せてもらうぜ?」
『!…武術には自信がありますのでご安心を。』
「はっ、大した根性だ……行くぞ、俺の後に続け。」
たった一つの扉、左右に立ち勢い良く開け出口へと走る。
狭き廊下を走る。すると急に次元が止まり、その背中にぶつかるA。
「…」
『ぶっ!……じ、次元さん…?』
「ちっ…隠れろ!」
『わっ!ちょっ…』
すぐそこにあった、木箱に隠れる2人。
次元に口元を手で抑えられ、後ろからハグされている状態に戸惑うA。
『んん…!』
「しっ!黙ってろ…」
コツコツと靴の音が近付いてくると共に、2人の鼓動も高くなる。次元は万が一に備え愛銃に手を掛ける。
そして足音が遠くなり、居ないのを確認すると、また走り出す。
「もうすぐで出口だ!」
『はいっ!』
廊下を抜け、ドアを開けると___
「やはり来ましたね。」
「!…バーボン」
『!!……安室さん?』
外に出ると、壁にもたれ掛かっていた安室が居た。
「さぁ、その少女を返してもらいましょうか?」
「はっ、それは出来ねぇな。」
『あ、あむ…ろさん?』
ポアロで見た安室と全く違う表情、威圧感に押し潰されそうで恐怖心が芽生える。
芽生えたと同時に、次元の背中に隠れジャケットをキュッと握る。
「…出来れば、アンタを敵に回したく無かったんだがな」
「それは残念な話ですね。あなたは組織に対して裏切り行為をしました。……償って貰いますよ?」
「ちょっと待ってろ」
『じ、次元さん…!』
次元が愛銃を出すと同時に、バーボンは一直線に走って来た。
__バンッバンッ!!!
「チッ!なんなんだアイツは!」
バーボンの頬に少し銃弾がかする程度しか当てれなく焦っている次元。すると、バーボンは一気に距離を詰め体術で次元を倒す。
そして、恐怖で固まったAの前に立つ。
「さぁ、戻りましょうか?Aさん。」
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rosei(プロフ) - 更新嬉しいです!!待ってました!これからも応援してます! (2021年9月3日 10時) (レス) id: a1a7ad0bfa (このIDを非表示/違反報告)
REINA - ルパンがかっこよすぎてやばい!!この作品今まで見てきた中で1番楽しめた!!これからも頑張ってください! (2020年12月6日 0時) (レス) id: d37df545d3 (このIDを非表示/違反報告)
熊人-ゆうと-(プロフ) - 更新嬉しいです!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 608913439f (このIDを非表示/違反報告)
REVOLVER(プロフ) - もう好きぃぃぃ… (2019年11月30日 10時) (レス) id: 41cad29628 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - もうルパンがかっこ良すぎてこの作品大好きです! 銭形パパ・・・・・・ (2019年11月24日 22時) (レス) id: 5f05d3036e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きまぐれ | 作成日時:2019年8月2日 21時