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ぐいっと腕を引かれて、椅子から体が離れる 。そのまま膝立ちをしていた黄瀬くんの胸に収まる、私の体。
... 今抱きしめられているこの行為も、何度かされる内にとうとう慣れてしまった。付き合ってもいないのに。

( ーーー 付き合ってないから、こういうのは尚更辛い。)









「 ...あと。
このままでいいから聞いてほしいんスけど。」



『 ...うん、』



「 オレ。 Aっちと、もっと仲良くなりたいッス。」









__ 。






小さな針がチクチクと刺さったみたいに、胸が痛んだ。


その言葉はまるで、「このままの関係がいい」と遠回しに言われているような気がして、 この先の黄瀬くんの言葉を聞きたくないと思ってしまう。

私の好きは、「love」の好きで、
黄瀬くんの好きは、「like」...?



この後言おうとしてる言葉は、「親友になりたい」というものであろう、と 直感が働く。

「聞いちゃダメ」と頭が危険信号を出しているのに、黄瀬くんの口は止まらないし、私も突き放すことは出来なかった。








「 Aっちと、このままでいられたらなぁって思うんス。」









( ...違う、私は......)









「 だから、これからは ____」


『 ごめん、なさい...』







黄瀬くんの体を無理やり押し返し、 咄嗟に体を引く。
短く声を漏らす彼のことをじっと見つめながら、私は何度も「ごめん、」と謝った。









「 、...Aっち?」







ダメだよ。


言ったら、取り返しのつかないことになっちゃうかもしれない。今の関係の方が、楽かもしれない。

なのに、どうして ... 私は、
























『 私は、そうなりたくない 』














.





















「 ...っはは、」



「 そうッスよね。
迷惑かけて、ごめん。 粟屋さん(・・・・)









その言葉で、ハッと我に返る。

自分が何を言ったのか、何をしてしまったのか。
後悔した頃にはもう遅くて。




俯いたままの黄瀬くんと、 入れ違う私。









『 ッ、違...』



「 放課後の話、ナシで」









____ バタン。



保健室のドアは、 黄瀬くんの姿を隠すと同時に、静かにしまった。

途端に流れる涙と、 行き場のない自分に対しての苛立ち。





( ... 粟屋さん、 か )





こうなりたく、なかったから言ったのに。


.........私の馬鹿。



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りっちー(プロフ) - 続き気になります!更新待っています! (6月3日 19時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです!更新お待ちしてます!(^ω^) (4月18日 23時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者) - 八色キセキも書いて欲しいです リクの事後はボードに書いてます (4月12日 6時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 面白いです!更新待ってます! (4月5日 23時) (レス) id: cfd7f1c76f (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - やっぱり面白いです!更新楽しみにしてるねー! (3月28日 23時) (レス) id: 3f277907ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすから。 | 作成日時:2018年3月14日 0時

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