09.もしかして 照れてたり……する？ ページ9
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『……ね、二宮くんってこんなことするタイプだっけ？』
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和也「すると思う？てか二宮くん呼びに戻ってるし｣
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……ーー『じゃあね “かず”』
そんな言葉を言ったのが今から4時間前のこと。
ガラって勢い任せにベランダのドアを閉めて
ズルズルと座り込む。
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『……照れるな。呼び捨てされたくらいで照れんな広瀬。』
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……ーー和也「また後でな。A」
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甘い毒が頭から全身まで占領してくる。
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……『かず……。』
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無意識に呟いたコトバに我に返って思わず手で口元を隠す。
そんなこんなだしてたら壁時計は12:45と示させれて
もうすぐそろそろお昼ご飯か〜……なんて呑気に下に降りたのが問題だった。
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冒頭部分に戻る。
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『…二宮くんじゃなければこんなのやるの他に誰がいるの？』
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“Aちゃん！ルームシェアへようこそ！”
なんて書かれた紙を持ったくまちゃんがポツンとテーブルの上に置かれ、その周りにはオムライスが置かれてる。
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和也「多分料理が好きな変わりモンが1人いんの。」
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和也「犯人は目星ついてるしまぁ、オムライスとクマには罪はないし」
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なんて言って黙々と食べ始めるかずに思わず笑ってしまう。
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和也「……何笑ってんだよ。 Aのくせに」
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『……ふふ。だって、かず嬉しんでしょ？耳真っ赤だよ？笑』
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“クマには罪はない”なんて言って自分の傍に置きっぱなしなところも、美味しそうに食べるオムライスも
全てが全て
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『……好き……』
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10.付き合ってみる？俺たち。→←08.昔ながらの友人Aとしての立ち回り。side古川。
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作者名：茉白 | 作成日時：2019年5月3日 21時
