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おはよ ページ34
『おはよ』
「…っん」
朝食の用意をしていると、もはや芸術と言っていいほどの寝癖とアイドルらしからぬ表情でキッチンにやってくる樹。
『コーヒー飲む？』
「…うん…」
『まだ眠いの？笑』
お腹をポリポリかきながら、とぼとぼこちらに向かって歩き、抱きついてくる姿はまるで子供みたい笑
いろんな方向に伸びている髪を軽く手櫛で整えてあげると、ふふっと嬉しそうな笑顔で少し顔を上げた。
『お兄さん、このまま寝ないでくださいよ？笑』
しばらく寝癖を整えてると、まだ寝ぼけてるのか頭をうちの肩に乗せて、腰に腕を微力ながらに回してくる。
寝癖直しを諦めてそのままの状態でいると、次第にコーヒーのいい匂いが漂ってきた。
『コーヒーできたよ、目覚めた？』
「覚めたぁ」
大きく伸びながら、さっきまでとは比べ物にならないくらい優しい声が返ってくる
『おはよ』
「おはよ」
なんて、2度目のおはようを交わしながら、今度はうちから抱きついた。
続く (更新停止中)
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作者名：Ay | 作成日時：2019年12月12日 0時
