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『ねえねえ、もうサークルは決めた？どこの学部の子？』
「あ、えーっと、私そういうのは…。」
『ちょっと見るだけでいいから！初心者大歓迎だから！』
テニスサークルの幹部と名乗る男にぐいぐい引っ張られて、テニスコートまで連れていかれてしまった。
テニスなんて生まれてこの方やったことがないのに…。どうにかして逃げ出そう…。
『そういえば、名前聞いてないなあ…、ってあれ？いない？』
人並みに紛れて逃げ出した先は、小さなベンチが一つあるだけの喫煙所だった。
ポケットからなんとなく煙草を取り出して、火をつける。
吸うわけではなく、なんとなく火をつけるのが習慣になってしまった。
『君は、一年生？』
ふーっと煙を吐きながら、こちらに向かって歩いてくる女の人。先輩かな？…あ、また勧誘かな。
「そうです。…えっと？」
ふ「あはは、急にごめんね。ここ全然人来ない穴場だからさ。二階堂ふみって言います、よろしくね？」
「秋山Aです。」
差し出された右手に応えると、柔らかい笑顔で笑った。うわ、めっちゃ美人。肌綺麗…。
ってあれ、どっかで見たことある…。
「あ、二階堂ふみさんって、陽役の…！」
ふ「…まだ発表前だけど、なんで知ってるの？」
…やってしまった。
そりゃ、原作者だから世間への発表前にキャストくらい知っていて当然。
宣材写真を見たんだ。写真に負けず劣らず本当に綺麗な方…
じゃなくて！！！
「と、とある筋から…、えっと、ごめんなさい！誰にも言いません！すみません！！」
居た堪れなくなって、駆け出してしまった。
ああ、龍平さんに怒られる…。
ふ「面白い子だなあ。」
ふみさんの声はもう聞こえることもなく、私は地下鉄の駅まで一気に走っていた。
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なつ(プロフ) - これは泣きますって悲しすぎます、応援させていただきます頑張ってください！ (2021年5月10日 3時) (
レス) id: 39b211e520 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん(プロフ) - はじめまして、お尋ねしたいことがあります。父方のおじいちゃん、おばあちゃんは広島から来てますが岐阜に帰ったのは母方のおじいちゃん、おばあちゃんでしょうか？ (2021年3月15日 4時) (レス) id: bdbd506a34 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ - はじめまして！このお話すっごく好きです！ (2021年3月7日 10時) (レス) id: 422e882b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sei | 作成日時：2021年2月23日 21時
