私は……【青葉城西】 (ページ12)

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( ＾ω＾)

A side

朝練は時間がないのでドリンクな作らないことになっている。昨日のうちに畳んでしまっておいたタオルを取り、急いで持っていく。

体育館に着くとドアの前に波切ちゃんがいて、私の腕からタオルを奪うと中に入っていく。

波「みなさーん！はいっ、タオルですっ！！」

さも、自分が用意した風に渡すその姿に、もはや感心する。

私にはできねぇよ。あんな真似。

外にいても仕方がないので、とりあえず中に入る。

矢「……おい。今までどこにいたんだ」

記録でもとろうかとノートが置いてある方に行くと、矢巾に聞かれる。

『……タオル、取りに行ってたけど』

どうせ信じてもらえないけど、正直に言う。

矢「いや、タオルは風香ちゃんがやってんじゃん」

……だから、純粋か、て。
そこがいいとこなの知ってるけど、いまはそれ、欲しくない。

『……勝手にそう思っとけば』

もう、みんなからの信頼とかは、諦めた。
たった2日で無くなってしまうそれならば、もう、いらない。

私は、私のやるべきことをやるだけだ。

矢巾に背を向け、記録を取りに行く。

みんなからの視線が痛かった。