No.9 ページ9
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生まれて初めてのお風呂を経験した私は、幸せな気持ちだった。
自分からなんだか良い香りがする。
髪はサラサラして、身体もピカピカだ。
服もグレイシアさんが昔着ていた服を貸してもらった。
ｸﾞﾚｲｼｱ「ごめんなさいね。サイズが合うのこれしかなくて…」
A「いえ。このワンピース？とても可愛いです。」
お風呂に続き、生まれて初めて着る綺麗な服。
白い襟に、黒色の無地のワンピースという、シンプルなものだが、まるでお姫様になったかのようだった。
ｸﾞﾚｲｼｱ「そう？よかった。じゃあ、そこに座ってくれる？」
そう言ってグレイシアさんは、エリシアちゃんが座っているソファの横に座るよう私を促した。
私が腰をかけると、グレイシアさんはその前に跪き、私の足の裏の手当てを始めた。
薬を塗って、ガーゼというものをあて、包帯という白い布を丁寧に巻いてくれている。
手当てをするグレイシアさんは、まるで彼女自身がケガしているかのように顔を歪ませていた。
ｸﾞﾚｲｼｱ「………痛くない？」
A「全然平気です。」
ｸﾞﾚｲｼｱ「そう…」
ｴﾘｼｱ「Aちゃん、ケガしちゃったの？」
グレイシアさんの表情を見て何かを思ったのか、急にエリシアちゃんは私の顔を心配そうにのぞき込んだ。
A「大丈夫だよ。全然たいしたことないの。」
ｴﾘｼｱ「ほんと？早く治るといいね！」
A「うん。ありがとう。」
私はそう言って、エリシアちゃんに微笑む。私に対する警戒心はもうないようだった。
ｸﾞﾚｲｼｱ「………よしっ。これで少しは歩く痛みを抑えられると思うわ。」
手当を終えたグレイシアさんは、私に心配そうに笑顔を向けた。
そんなグレイシアさんに対して、私は深く頭を下げた。
A「グレイシアさん。本当に何から何までありがとうございます。この恩をどうやって返したらいいかわからないけど………必ず、お礼に伺います。」
私がそう言うと、グレイシアさんは黙ったまま私の両手をそっと手に取った。
何も言わず、神妙な顔でただ手を握り締めるグレイシアさんを不思議に思った。
A「あ…の………グレイシアさん？」
私がグレイシアさんの顔を覗き込むと、グレイシアさんはゆっくりと口を開いた。
ｸﾞﾚｲｼｱ「この家に………ずっと、いたらどう…？」
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
