No.21 ページ21
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自分の状況を理解できないまま、しばしの沈黙が流れた。
その沈黙を一番に破ったのは、軍人の男の人だった。
「おい、貴様、何者だ。」
軍人の男の人は、私を睨みつけて言った。
あまりにも鋭い眼光に言葉を発するのを躊躇われた私は、彼のことをじっと見据えた。
「質問に答えるんだ。」
黒髪に…炎…。
私と同じ黒髪…
炎を出す…
この人、もしかして……
A「……マスタング………」
私がその名を口にした瞬間、明らかに軍人たちの顔色が変わった。
やっぱり…
この人、グレイシアさんとエリシアちゃんが話していたマスタングって人だ。
「貴様、何故、その名前を知っている。」
A「そ…れは…」
私が口を開いたところで、私を捕らえている野獣男が私の言葉を遮った。
「おいおい、なに勝手に話してんだよ。このガキが誰だろうが俺には関係ねぇ。お前らが少しでも動いたら、このガキ殺すからな。」
A「……………え？」
彼の発言に、私を耳を疑った。
え？殺すって言った？
私、殺されるの？
私、この人のこと助けたのに？
A「ちょ、ちょっと…」
「黙れ！！」
男はそう怒鳴ると、彼の右手の大きく鋭い爪を私の右腕に突き刺した。
A「…ぐ……ッ…！！！！！」
あまりの痛みに、私は一瞬意識を失いかけた。
男がわたしの右腕から爪を引き抜くと、腕からはポタポタと血が流れ出した。
A「…ッ…たぁ……」
「二度と勝手に話すなよ。」
「おい！やめろ！」
苦しむ私を見て、軍人の男の人がすかさず声を上げた。
そんな彼を見て、野獣男はニタリと笑いながら言った。
「戦意喪失…したか？」
………と……とばっちりじゃん……。
右腕の痛みに耐えながら、私は彼の言葉に心の中でツッコんだ。
そんな中、ずっと黙っていた女性の軍人さんが口を開いた。
「ねえ、私が代わりに人質になるわ。だから、その子を解放してちょうだい。」
そんな彼女に対して、男は鼻で笑って言った。
「そんなことをしてなんのメリットがある。断る。」
「絶対に手出しはしないわ。」
「じゃあ、その銃でお前の腕を撃て。そしたら考えてやるよ。」
またしても、私は彼の言葉に耳を疑った。
この人は何を言っているの。
「わかったわ。」
彼女は、男の横暴な要求に対して何の躊躇もなく返事をし、彼女は銃口を彼女自身の腕へ向けた。
A「や、やめて…ッ…！！！」
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
