No.19 ページ19
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自分が聞こえたうめき声の真相が、軍人と男とのやり取りだと分かり、私は少しだけ安心した。
おそらく、騒いでる男が何か悪いことをして、軍人が取り締まっている場面なのだろうなと、私は想像した。
そして、真相は分かったものの、私はちょっとした好奇心からその場から立ち去ることなくそのまま彼らの観察を続けた。
A「ん…？」
ずっと彼らの様子を見ていると、男が左手でずっと右腕を押さえていることに気づいた。
彼の腕をよく見ると、右腕が焼けただれているようだった。
A「火傷…？」
私は軍人の二人に視線を移した。
女の人は、私がこの場に来てからずっと銃を構えていて、それ以外に何かを持っている様子はない。
男の人にいたっては、武器どころか何も持っていない。
逃げている途中に怪我をしたのだろうか？
いや、でも……私が聞いたうめき声は、おそらくあの火傷を負った時のものだろう。
火傷…
…火………
……炎…………
…ん………炎？
なんか…最近、炎っていう言葉を聞いたような……
そんなことをぼーっと考えていると、口論はますます激しくなっていた。
「もう逃げ場はないのよ。大人しく投降しなさい。」
「はっ！誰が逃げるかよ！俺はまだ戦える！」
「ほう、ならば戦意喪失させるまでだ。」
軍人の男の人がそう言うと、彼はゆっくりと右腕を前へ伸ばした。
そして、彼は指をパチンッと鳴らしたかと思えば、彼の指から炎が出てきて、瞬く間に男の左腕を燃やした。
A「え！？」
「んがあああ！！！」
男の痛々しい叫び声があたりに響いた。
今、何が起こったの？
私は目の前で起こった出来事が信じられず、開いた口がふさがらなかった。
男は炎で焼けただれた両腕をだらーんと伸ばし、息を荒げて、必死に痛みに耐えているようだった。
A「ひどい……これじゃあどっちが悪者かわからない…」
私は自分の言葉にハッとした。
そもそもこの男は本当に悪いことをしたの？
彼らの会話から勝手に思い込んでいたけど、もし彼が何もしていなかったら？
ただ身分が低いからという理由だけで虐げられているのだとしたら？
そう考えると、私は胸がギューッと苦しくなった。
「もう諦めろ。お前はもう無理だ。」
「いや、俺は死んでもお前らの言いなりにはならねぇよ。」
そう言ってまだ強気な態度の男に対して、軍人の男はハァとため息をつくと、またしても彼の右腕を伸ばした。
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
