一夜の過ち２【JK】

５６【JK】 ページ6

JK side



YN「ユナが言うことに逆らわないこと。
　 ちゃんとできたら…
　 オンニの処分は
　 無かったことにしてあげる。

　 …逆らうなら…
　 オンニがもっと大変なことに
　 なっちゃうかも♪」



俺を嘲笑うかのようにふざけて言われ
ずっと握っているこぶしに
更に力を込めると
手のひらに爪がくい込み血がにじむ。



その痛みで手が出そうになる自分を
抑えることしかできなかった。



YN「お返事は？」



JK「…わかっ…た…。」



これでヌナが救えるなら…。



そう自分に言い聞かせて
うつむいたまま力なく答える。



YN「…ふふっ…いい子♪

　 ……………。

　 じゃ〜…契約成立ってことで
　 キスして？」



JK「はぁ？」



なんでコイツと…。



YN「言うこと聞けないの？」



最強の脅し文句。



JK「…すりゃいいんだろ…。」



ヌナ以外とすると思うと吐き気がする…。



そう思いながら
嫌々顔だけ近付けようとすると



YN「なにそれ！
　 こういうのはムードが大事なんだから
　 ちゃんと肩に手を添えてやって！」



…意味わかんねぇ。



言われるがまま渋々両肩に手を置き
顔を近付けていく。



バタバタバタバタ…



その時うしろで走り去る足音が聞こえた。



驚いて振り返ると



JK「…ヌナッ！？」



見間違えるはずがない姿。



すぐに追いかけようとする俺を



YN「行っちゃダメ！」



“主人”が止める。



JK「…っ！」



無力な俺は、言われた通り
ただその場に立ち尽くすしかなかった。



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