一夜の過ち２【JK】

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…なんだ…この空気は…。



危ないところで
ジョングクが助けに来てくれて



“TH「グガ！ ヌナをよろしく！」”



テヒョンに強引に店を追い出され
帰路についているのだが…



なんで何もしゃべらないの！？
空気重すぎるんですけどぉ！？



心の中で叫ぶ私。



さっきの威勢の良さとは別人みたいな
しょんぼりうさぎが
ふらつく私の肩を支えながら
歩いてくれている。



横目で見ると
暗い顔で、落ち込んでいるような
考え込んでいるような様子の彼に
話しかけていいものか戸惑ってしまう。



　『…あ…あの…。』



恐る恐る話しかける。



　『もらったネックレス…
　 壊しちゃって…ごめん…。』



申し訳なく思いながら言うと



JK「…あぁ…はい…。」



“心ここにあらず”な反応。



そのあとはずっと無言まま
私のマンションの前に着いてしまった。



…部屋まで来てくれないかな…。



あんな恐ろしい体験をしたあとだからか…
単に彼のことが好きだからなのか…
きっとどちらもあって
ジョングクと離れがたく思ってしまう。



JK「…部屋…上がってもいいですか…？」



やっと口を開いた彼の言葉は
私の考えが見透かされていたみたいで



　『へっ！？ う…うん…。』



驚いて声が裏返ってしまった。



…最悪…。



恥ずかしさで耳まで真っ赤にさせた私は
うつむいたまま
あいかわらず肩を支えられて部屋に入る。



　『座ってて！』



キッチンに向かいながら
彼に声をかけると



JK「あっ手伝います…！」



　『いいから…！』



気を遣ってくれる彼を
無理矢理ソファに座らせ
適当に用意したものを持って



　『…はい。』



JK「あっ…どうも…。」



彼の前のテーブルに置きながら
隣に腰を下ろす。



JK「…ごめん。」



ジョングクは前のめりで
両肘を足の上につき
うつむいて座ったまま謝る。



　『えっ…？』



助けてくれたのに…なんで…？



不思議に思って彼を見ると



JK「ヌナの移動の件、
　 ユナの言う通りにすれば
　 無しにするって言われて…
　 俺…ヌナをいっぱい傷つけた…。」



片方の手で作った拳を
もう片方の手で包むように握り
その手にグッと力を込めて言う。



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