６６【JK】 ページ16
JK side
おととい、イ先輩と話してから
俺なりにいろいろ考えた。
…でも明確な解決策は思い浮かばない。
このままコイツの言いなりになってて
良いわけがない。
そんなことわかってる…。
考え込む俺は
ユナにからみつかれて
引っ張られながら歩く。
YN「あれぇ？」
急にユナが立ち止まる。
YN「見えちゃいけないものが
見えるんだけどぉ〜？
もしかして生き霊〜！？
こわ〜い！」
ゆっくり前を見ると
俺の頭からずっと離れない人の姿。
…ヌナ…！
会いたかった…。
ユナを少し睨んだあと
すがるような目で俺を見るヌナ。
…今すぐ抱きしめてあげたい…。
そう思っても、できない俺は
後ろめたさで
ヌナから視線を逸らしてしまう。
するとヌナは、ユナの言葉を無視して
立ち去ろうとする。
YN「どうやってパパに取り入る気ぃ〜？」
追い打ちをかけるように
嘲笑って言うユナ。
…ヌナ…たったひとりで…。
真正面から立ち向かおうとするヌナが
こんな卑怯なヤツに馬鹿にされている。
俺は怒りで歪みそうになる顔を
必死に我慢する。
『…ただ、事実を話すだけ。』
少しだけ振り返って言うヌナは
凛としていて本当に美しくて格好いい。
YN「キャッ！ 睨んでくる〜！
グゥ、助けて〜！」
ヌナに惚れ直している俺に
ユナはおおげさなリアクションで
抱きつくと
YN「…追い払って。」
俺の耳元でそうささやく。
…今の俺に、抗うすべはなくて。
YN「…ちゃんと抱きしめて。」
悪魔のささやきに従って
ユナの背中に手を回しながら
JK「とっとと行ったらどうですか？」
感情を殺して言い放つ。
『…っ。』
一瞬、ヌナの瞳が揺れた気がした。
でもすぐに踵を返すと
あっという間に行ってしまった。
・
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のあ(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» 美海さん、ありがとうございます！それぞれのキャラクターが活きるように頑張って書いているので、そう思っていただけて本当に嬉しいです…！今後もよろしくお願いします！ (2021年10月6日 22時) (
レス) id: 203c9c38f9 (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - 日に日にユナに殺意を持っていく一方、夢主ちゃん強く生きて……！っていう母性本能を狩られておりますwwwめっちゃ面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2021年10月6日 21時) (レス) @page28 id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - のりぞーさん» のりぞーさん、ありがとうございます！テヒョンさんのことも魅力的に書きたくてがんばっています…！引き続きよろしくお願いします！ (2021年10月3日 16時) (レス) id: 203c9c38f9 (このIDを非表示/違反報告)
のりぞー(プロフ) - いつも楽しみにしています！弟のテヒョンは何者？？って感じですごく、続きが楽しみです！！ (2021年10月3日 14時) (レス) @page22 id: 396416c798 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 夏さん» 夏さん、ありがとうございます！今後のジョングクさんにご期待ください！がんばってカッコ良く書きますねー！ (2021年9月28日 21時) (レス) id: ec0fc61b71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2021年9月24日 1時
