６１【JK】 ページ11
JK side
そこでようやく我に返り
JK「…連絡…取れないんですか…？」
恐る恐る聞いてみる。
SA「…そ。
電話も出ないし
メッセージも未読のまま。
…あんたにも、何も連絡来てない？」
JK「…はい。」
SA「マジかぁ…。」
頭をかきながら困った様子の先輩。
SA「本当は今日仕事が終わったら
家まで様子見に行きたいんだけど…。
どうしても抜けられない
会食があって…。
だから、
あんたが代わりに見て来てくれない？」
…それができたら…
今すぐにでも行ってる…。
ユナの呪縛から逃れられない自分が
本当に情けなくて、うつむいて
膝の上で両手をにぎりしめる。
JK「…すみません。
俺は…行けません…。」
弱弱しい声で答える。
そんな様子の俺を見て
SA「…関わるなって言われてんのね…。」
また的確に答えを言い当て
ひとりごとのようにポツリと言う。
……………。
少しの沈黙のあと。
SA「…Aはさ。」
うつむいたまま先輩が口を開く。
SA「それで助かっても…
たぶん…喜ばないと思うよ。」
JK「…っ。」
痛いところをつかれ俺は目を泳がせる。
SA「Aのこと…
ずっと見てきたあんたなら…
わかるでしょ…？」
諭すように言われ
JK「…じゃあ…
どうしろって言うんですか…。」
八つ当たりで少し乱暴に言い捨てる。
SA「…さぁ？
あたしにはわかんない！」
投げやりに言いながら立ち上がる先輩。
SA「がんばれ！若者よ！」
急に明るいトーンでそう言うと
俺の背中を結構強めに叩いて
さっさと休憩室を出て行った。
JK「…いってぇ…。」
叩かれた背中をさすりながら
休憩室のドアを見つめて
ただ呆然とする俺だった。
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のあ(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» 美海さん、ありがとうございます！それぞれのキャラクターが活きるように頑張って書いているので、そう思っていただけて本当に嬉しいです…！今後もよろしくお願いします！ (2021年10月6日 22時) (
レス) id: 203c9c38f9 (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - 日に日にユナに殺意を持っていく一方、夢主ちゃん強く生きて……！っていう母性本能を狩られておりますwwwめっちゃ面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2021年10月6日 21時) (レス) @page28 id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - のりぞーさん» のりぞーさん、ありがとうございます！テヒョンさんのことも魅力的に書きたくてがんばっています…！引き続きよろしくお願いします！ (2021年10月3日 16時) (レス) id: 203c9c38f9 (このIDを非表示/違反報告)
のりぞー(プロフ) - いつも楽しみにしています！弟のテヒョンは何者？？って感じですごく、続きが楽しみです！！ (2021年10月3日 14時) (レス) @page22 id: 396416c798 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 夏さん» 夏さん、ありがとうございます！今後のジョングクさんにご期待ください！がんばってカッコ良く書きますねー！ (2021年9月28日 21時) (レス) id: ec0fc61b71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2021年9月24日 1時
