苦手だけど憎めない水上くん ページ27
コンコン。
「水上くんーーーーー?」
朝8時。
そろそろでないと授業に間に合わない。
私は隣の部屋に住んでる水上くんのドアを叩いた。
しかし、返事はない。
仕方ない。
きっと寝てるんだ。
私は水上くんの家の鍵をバッグから取り出した。
鍵を回したが
「あれ?空いてるじゃん」
私はドアを開けた。
「うわああああぁぁぁぁぁ!!!」
水上「ハハハハハ笑」
なんと玄関に用意周到の水上くんが立っていた。
「え?え?え?
寝てたんじゃないの?」
水上「おはよう」
「いやおはよう」
どういうことなのかわけがわからない。
水上くんは私の手を引いて家の中にいれさせドアを閉めた。
「早く行かないと授業始まっちゃうよ?」
水上「僕たち付き合い始めてもう半年経つねぇ」
「え、なんの話?」
水上「俺はAのことAって呼ぶけどさ」
うっ…
いつか言われると思ってた。
でも水上くんからその話が出ないから特に気にしない人なのかなと思ってなにも変えずにいたけど。
水上「やっぱり名前で呼んで欲しいな」
なにその甘えん坊さん…!
「もう時間ないよ…」
水上「Aが名前で呼んでくれればいい話。」
水上くんがジリジリ詰め寄ってくる。
私の背中は壁とくっついてしまった。
「そ、そ、…
そう、くん…
大学行こ?」
水上「なにその最後、超やばいんだけど」
水上くんは右腕で頬を隠した。
そして
チュ
「ねえ…そろそろ朝のキスやめない?
恥ずかしいんだけど」
水上「やめない。」
水上くんは角度を変えてまたキスした。
なんどもなんども。
「遅刻しちゃうってば…」
そういうと水上くんはサッと離れた。
水上「ふふ、なにまだ欲しそうな顔してんの。
続きは夜ね」
そう言って、水上くんはドアを開けた。
私も続けて外に出る。
エレベーターに乗り、1を押す水上くん。
2人きりの密閉区間。
水上「さっきのA、めっちゃ欲しそうな顔して面白かった。」
私は水上くんが苦手だ。
水上「でも、名前で呼んでくれてありがとう」
苦手だけど、憎めない。
______fin.
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ayana・tdo・qk・cb(プロフ) - いや、普通に付き合ったあとのお話読みたいです。居ますここに笑余裕があれば書いて欲しいです。絶対読むんでぜひ。 (2020年4月12日 23時) (レス) id: cf3c86d772 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - まいちるさんのペースで全然いいので続編待ってます!(なんか上から目線ですみません) (2020年4月10日 3時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
Ringo28ftb(プロフ) - 完結おめでとうございます!もうほんとドストライクに好きな作品です!!!続編もよみたいなぁ…なんて思ってたりします… (2020年4月9日 0時) (レス) id: f450b250a6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしめる(プロフ) - 夜中に一気読みして1人でずっとキュンキュンしてました!すごい面白いお話でした!よければ続編見てみたいです…完結おめでとうございます! (2020年4月9日 0時) (レス) id: 6314eccbe7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 完結おめでとうございます!良ければ続編読みたいです…… (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1340a6aafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいちる | 作成日時:2020年1月20日 11時