苦手だけど憎めない水上くん

神…様 ページ22

水上「俺、めちゃくちゃ心配したんだよ？






また熱でも出たのかと思ってTQC途中で切り上げたんだから。」






A「ご、ごめん…。」






水上くんがこんなに怒ってるの、初めてみた。








「わっ」




急に水上くんに抱きしめられた。





「水上くん…？」




水上くんは何も言わない。




私も水上くんの背中に手を添えた。








水上くんの鼻をすする音が聞こえる。









「水上くんごめん…。





ドラッグストア行った後、すぐに帰る予定だったんだけど雨降っちゃって…。



傘持ってなくて困ってたら


伊沢さんがたまたまいてオフィスで雨宿りしないかって言われたから着いて行ったの。






水上くんに何も言わなくてごめん。言うほどのことじゃないかと思ったから…。」








水上「言うほどのことだよ！」








水上くんは抱きしめていた腕を解いて私と目を合わせた。






目が真っ赤になっている。









心臓がバクバクしてる。






あれ…？なんでだろ




なんでこんなにドキドキしてるの、、、、








水上「だって俺は…









お前のことが……」







なに。


心臓が止まらない




止まらないよ。





だんだん水上くんの顔が近づいてくる。








え、も、もしや、









待って、心の準備ができてないよ






どうしよう_________神様ぁ…！









　







　





ｶﾞﾁｬ








河村「お疲れ〜、あれ、





Aちゃんじゃん。久しぶりですね。」









　







え……。






「神……様？」




河村「変なキャラ付けやめてよ」








いつのまにか水上くんは私から離れて立ち上がっていた。





河村「水上もいるのか」




水上「……。」




A「……。」









伊沢「河村さん！！！馬鹿！！！！！！！！！！！！！！！！！！！こっち来て！」







伊沢さんが河村さんになぜか怒った顔で部屋に入り








河村さんを連れて出て行った。









水上「…。」

A「…。」








2人の沈黙。






今までならなんともないのに。







水上くんが口を開けた。





水上「A、帰ろ」




「うん…。」






水上くんは私の手を引いてオフィスを出た。

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