褒めて伸ばす ページ12
TQCの部室に入ると、鶴崎くんが見えた。
「あ、鶴崎くん」
鶴崎「Aちゃん、元気になったみたいでよかったー」
「ご迷惑をおかけしました」
いえいえそんな、と鶴崎くんは優しい顔して私を許してくれた。
周りを見ると、視線。
誰？みたいな声も聞こえる。
そうだよね、だれ、だよね。こんなところに私はいてはいけない。
私は特に用はないし、帰ろっかなと思ったら。
水上くんが少し大きな声を上げた。
水上「じゃあ、キミが問い読みで、他の人はボタン持って。」
水上くんが喋ると、空気の緊張感が高まる。
鶴崎「Aちゃんはこっちで僕と見学しよ」
A「え、私は帰るよ」
鶴崎「いいから、ほら見ていきなよ」
鶴崎くんに言われて、私は端のほうにある椅子に鶴崎くんと座った。
「問題。」
こうしてどのくらい時間が経っただろう。
水上くんは必死に何かメモを取っていたペンを止めた。
水上「ありがとう。
じゃあここまでにしよう。
橋田さんはもう少し聞こうとする意思を持って。ポイントがみんなとずれてて少し早い。
まぐれであってたのかもしれないけど、外れてる時の方が多いから。きちんと絞れた段階でボタンを押そう。」
水上くんの厳しい評価に、後輩が小さい声ではい、と言ったきりだった。
水上くん、後輩には厳しいのかな。
「ただ、答える時の自信は誰よりもあったね。
それはとてもいいことで、不安な気持ちになりながらボタンを押すことがないのは素晴らしい。
これからも勉強し続けてね。」
そんな水上くんの励ましに嬉しそうな顔をしてありがとうございますと答える後輩。
そっか。
水上くんは反省点も踏まえつつ、最後は褒めて伸ばそうとしてるんだ。
すごいな、ちゃんと分かってるんだな。
私はますます水上くんがかっこよく思えた。
あとの4人にも水上くんは、的確な反省点を言ったあと、一言二言、ちゃんと褒めていた。
水上くんは、本当にクイズが好きなんだな。
クイズを楽しむ水上くんが、なんだか遠く感じた。
鶴崎「水上ってさ、自分のことで精一杯になることがないのが、すごいよな。
俺なんて周りのことなんか気にしてられないのに
東大王の収録の時もちゃんと後輩にアドバイスしてるもんな」
鶴崎くんも私と同じことを考えてたらしい。
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ayana・tdo・qk・cb(プロフ) - いや、普通に付き合ったあとのお話読みたいです。居ますここに笑余裕があれば書いて欲しいです。絶対読むんでぜひ。 (2020年4月12日 23時) (
レス) id: cf3c86d772 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - まいちるさんのペースで全然いいので続編待ってます！(なんか上から目線ですみません) (2020年4月10日 3時) (レス) id: 16e27b9642 (このIDを非表示/違反報告)
Ringo28ftb(プロフ) - 完結おめでとうございます！もうほんとドストライクに好きな作品です！！！続編もよみたいなぁ…なんて思ってたりします… (2020年4月9日 0時) (レス) id: f450b250a6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしめる(プロフ) - 夜中に一気読みして1人でずっとキュンキュンしてました！すごい面白いお話でした！よければ続編見てみたいです…完結おめでとうございます！ (2020年4月9日 0時) (レス) id: 6314eccbe7 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 完結おめでとうございます！良ければ続編読みたいです…… (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1340a6aafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいちる
| 作成日時：2020年1月20日 11時
