さあ行こう！暗殺教室の世界へ！！

37話目 ページ39

伊黒side


血まみれの雪城を見たときには助からないかもしれないと思った


それほどまでに酷い怪我だったのだ


常人なら目視できないほどに



時透が雪城を運んでいる間に鴉を2羽飛ばした

1羽は蝶屋敷に、もう1羽はお館様に


しかし、猛スピードで走っているので 鴉と同じくらいに着くかもしれない



そうこうしているうちに蝶屋敷に着いた

2人で胡蝶を呼ぶ


近くの部屋から出てきた胡蝶は雪城を見るなり顔色を変えて手術の準備に取り掛かった




外に出て手術が終わるのを待つ









…雪城



忘れたのか？




無理をするなと言っただろう



鴉を飛ばして応援を呼べばよかったではないか




…なぜ、こんな事になってしまったんだ





何か理由があったのかもしれん




だが








雪城は自分を大切に扱っていなさすぎだ




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊





胡蝶「…ふう、一応手術はできました。酷い怪我でしたが、なんとか治療できました。…ですが、いつ目を覚ますか分かりません。…それなりの覚悟はしておいてください」


時透「…覚悟？」



胡蝶「…はい」


胡蝶が目線を伏せて言う



…………


胡蝶「…ところで、どうしてこのような事になってしまったんですか？」


「…上弦だ」



胡蝶「…えっ」



「上弦の弐が現れた」


上弦の弐という言葉を聞いたらみるみる顔を怒りに歪めて 額に青筋を立てた


胡蝶「上弦の…弐ですか…奴が…また………」


無理もない

胡蝶は姉をその上弦の弐に殺され、妹のように可愛がっている雪城も殺されかけたのだ


俺や時透の顔にも青筋が立っているのが分かる



…それほど


鬼は、憎い

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