13-ハジメテは大切に※ ページ44
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𝑌𝑜𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
「ん.........ちゅ、」
『、......ンッ...はぁ』
一生懸命、傑からのキスに答える。
それでも、次から次へと降ってくるキスは酸素を吸うのを邪魔するかのように。
「...A、口開けて」
『...?ぅん...んッ!』
言われた通り、口を少し開くと。
中に、何か硬くて熱いものが入り込んできた。
...っこれ、傑の舌...!?
『んん、......ぅぁ』
「ふ............ん、」
私の口の中を、傑の舌がこれでもかというほど動いて。
今までした事ないディープキスに、頭がくらくらする感覚になる。
「っ、はぁ......大丈夫?」
『はぁ...はぁ......ぅん』
唇を離して、傑は私を抱き上げベッドにそっと寝かせた。
途端に、傑の匂いに包まれる。
......うわ、おかしくなりそう。
「......その、決して言い訳とかではないんだけど。
私、初めてだから......色々ともたつくかもしれない」
『......だ、大丈夫!
わ、私も初めてだし、私こそ期待外れになるかも...だし』
傑が初めてなのは結構意外だった。
......ごめん、経験豊富かと思ってた。
「...!
ううん、Aの初めて貰えて嬉しいよ」
『ッ、...!』
すると、傑は顔を近づけて鼻がくっつくような距離で言った。
「...Aは、私の初めて、貰ってくれる?」
『ひゃい、』
「ふふ、何その返事」
何かわからないけど、体がゾクゾクする感覚になって。
思わず声が裏返ってしまった...恥ずかしい......
「......じゃあ、するね?」
そう言った傑の目は、いつもの優しい目じゃなくて。
そう、まるで、狼みたいに欲を宿していた。
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