卌陸 ページ48
『さあさあ若手三人衆。俺を負かす方法は思いついたんか？』
三人よればなんとやらってな、と木の上でケラケラ笑うAにムカついたのかドンッと伊之助が木の幹に頭突きをかました。
『うわっ』
まるで猫のように着地したAは危ないやろコラ！！と伊之助に声を荒らげる。
だがすぐに背後を炭治郎に取られ背中に飛びつかれると善逸までもがAの正面に飛びついた。
そして仕上げに伊之助もAの身体に飛び付いて、ほぼ190の男に少年3人がぶら下がる世にも奇妙な状態の出来上がりである。
『……えーと、何コレ』
Aさん確保大作戦です、と炭治郎。
発案俺です、と善逸。
ガハハハ！参ったか！と伊之助。
三人の真面目な顔を見て困惑した表情を浮かべていたAだが、すぐに大声で笑いだした。
『あっはっはっ、何を話し合っとんたんかと思ったらコレか！！いやぁ、参った参った』
負けたというのに清々しい笑みのAに伊之助は困惑。寧ろわしゃわしゃと3人まとめて頭を撫でられてしまって、現状を把握出来ていない様子だ。
『これは一本取られたわ…なるほどな、落とすんか、そうかそうか……せやけど、』
そこまでで言うのをやめたA。
身体にぶらさがったままの3人が不思議そうにAの顔を見やるとAは笑うのすら辞めてしまった。
『…………こうなるとは考えてへんかったみたいやな？』
次の瞬間、Aはぶら下がった3人を物凄い速さで剥がしてしまうと、コチョコチョコチョ〜！！！！と言いながら擽り始めた。うひひ、アハハ、オヒョヒョと腹を捩らせて笑う3人を、悪い笑みを浮かべたAはひたすら擽る。
『おりゃおりゃぁ！！参ったか！参ったか！』
「ウヒヒヒヒヒッァァァァァ」
「アハハハッアヒッアヒャヒャヒャ」
「ガァァァッニヒヒヒヒイヒィ」
変な笑い声を上げながら参りました参りましたと涙目で3人が言うまでAは辞めなかった。
これじゃただの遊びだ。
ゼェゼェ言いながら立ち上がった3人を見るAの表情は完全に兄のソレである。年下の子どもたちはAにとって自分の弟のように可愛かった。
『さて、日も暮れかけとることやしそろそろ終わろか』
「あ？！まだ終わってねェぞ！」
『いのちゃん、俺の二の舞になりたいんか？』
しーちゃんのゲンコツ、なかなか痛いねんで？どうする？
伊之助は黙った。このヒョロヒョロがしのぶに殴られてるのは嫌という程見ていた。
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隆弘 - 誕生日一緒だァァァァァ⁉︎今日から読み始めるので楽しみって感じです‼︎ (2022年7月25日 0時) (
レス) @page1 id: 4c1fa166fb (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - 拙い説明で申し訳ありません……！ですが、ありがとうございます！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: a185b79d93 (このIDを非表示/違反報告)
タロ。(プロフ) - ルルさん» ご指摘ありがとうございます！紛らわしい書き方をして申し訳ございません…あくまで、炭治郎には火の呼吸という認識をワザとさせています。その後の閼伽が「日…ではない」と語っていますので、ここの間違いは意図的となります (2020年1月21日 18時) (レス) id: a185b79d93 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 珊しちでした (2020年1月21日 17時) (レス) id: 2200c5b181 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 珊じゅう話の炭次郎が言ってる呼吸が日の呼吸ではなく火の呼吸になってます (2020年1月21日 17時) (レス) id: 2200c5b181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タロ。 | 作成日時：2019年9月25日 21時
