【鬼滅の刃】静柱は騒がしい。

卌参 ページ45

「俺が勝ってやる！」

「急になんだよぉ、俺、隠のお姉さんとお茶しに行くつもりだったんだよぉ」

「新しい鍛錬ですか？」

『いや、ちょっとした遊び』



だるまさんがころんだをしたことが無い伊之助はワクワクほわほわ。

部屋から外へと出た4人。
オニをかってでたAが頃合いの木を見つけて3人に背を向けた。



『だーるーまーさーんーがー……』



言い始めるやいなや、伊之助が猪突猛進！と全速力でAとの間を詰め始めた。
そしてその気配を感じたAは木の影で人知れず口角を上げていた。



『ｺﾛﾝﾀﾞｯ、はい、いのちゃん動いてるー』

「だぁぁぁぁぁぁぁあ！！」

「伊之助！こういうのは慎重にだな……」

「それでいいのかよアンタら」



恐らく伊之助が走り出したのをわかっていて最後をとても早口にしたのだろう。Aも大人気(おとなげ)がない。

そんな急に伊之助が止まれるわけもなく、呆気なく捕まってしまった。
炭治郎は炭治郎で伊之助にコツを教えてやっている。



『こーゆーので慎重に動いたり、気配消す訓練せなな！あと反射神経！』

「絶対適当だろ。絶対今作っただろそれらしい理由を」



あははは、と笑うAに伊之助が、ならお前が手本見せてみろ！と指をさす。
相当負けたのが悔しかったようだ。



『ええけど、俺強いで？』

「望むところだァ！！！」

「俺たちはこのままでいいです！伊之助！頑張るんだ！」

「炭治郎は何真面目にやってんだよ、素直か」



善逸のことは気にもとめず、Aと伊之助が交代した。

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