【鬼滅の刃】静柱は騒がしい。

廿壱 ページ22

『きょーーーちゃーーーん！！！！』

「よもや！Aか！」

『2年ぶりやでーー！！元気しとったぁ？』

「相変わらずだ！気遣い感謝するぞ！」



ふらりふらりと柱たちの屋敷をまわるA。
たまたま素振りをしていた炎柱を見つけたらしく、Aは大型犬のように杏寿郎に駆け寄っていく。



「にしても久しいな！Aこそ元気そうでなによりだ！」

『ちょ、きょーちゃん、痛い痛い、力加減どーなってんねん背中っ、背中痛い』

「すまない！」

『手ぇ止めへんってことは反省してへんやろ！！』



Aの背中をバンバンと力強く叩く杏寿郎。
痛い痛いとAが言うも全く気にしていない様子。ｸﾞｴｯと潰れたカエルのような声を出しながらも退く様子のないAもAだとは思うが。



『……やけどその張り切りようやったらすぐ任務？』

「うむ！少々遠出することになりそうだ！」



えぇ……とあからさまにしょぼくれるA。

それもそのはず。Aが東京に戻ってきてしたかったことのひとつに、杏寿郎とのご飯が入っていたからだ。


そんなAの様子を見て言わんとすることを悟ったらしい杏寿郎。
Aに向き直り、今度は凄い勢いでAの肩に手を置く。



「飯に行こう！」

『……ホンマに？』

「せっかく帰ってきたのだ！祝いぐらいしないとな！」



それと、2年前の約束を果たさねば！と笑顔の杏寿郎。



『んもぉ〜〜きょーちゃんほんま好き、男前』

「よもや！俺は男だぞ！」

『そーゆー意味ちゃう』

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