東方白黒想～warld is colcr rost～ (ページ5)

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敵か味方かページ5

「やはりここへ来ると思いましたよ」
紅魔館へ入ると、そこには一人の少女が佇んでいた。
「あなたは……？」
「僕はリーネ・ロストと言います」
リーネ・ロストと名乗る少女に、サイファは真っ直ぐに思ったことを言う。
「私の下の名前に似ていますね……」
「……でも、僕なんか君たちの足手まといになるだけです。では」
そういって立ち去ろうとしたリーネを、霊夢が引き止める。真面目な顔をしていて、なにか疑問があるようにも思える。
「待って、聞きたいことがあるの。なんで私たちがここに来るのを分かっていたの？」
「……勘かな」
勘だと言ったリーネに対し、霊夢は質問を続ける。
「勘で分かっていたら、ただ一人なんとなくとかで行かない場所よ。ここに来るとしたら、あの吸血鬼に運命を聞いたんじゃない？私たちがここに来る運命を」
それを聞いたリーネは動揺することもなく、質問の答えを言った。
「いえ、誰とも会ってないです。今日の君たちが初めてです」
サイファが、このことについての結論を話す。
「二人とも、この方の眼(ﾏﾅｺ)から感じとる限り、誰とも会っていないようです」
「……そうね」
サイファが出した結論に、霊夢は納得して、うなずいた。
「僕なんかにもう用は無いよね、では」
そういってリーネは立ち去ってしまった。その代わりに聞き覚えのある声が聞こえる。
「あら久しぶりね、霊夢」
魔理沙が声に問う。
「誰だ！」
「この声は……レミリアね」
レミリアと言った少女は、大きな翼を持ち、いかにも吸血鬼と言う感じだ。レミリアに強い眼差しを向ける霊夢に対し、レミリアは不敵な笑みを浮かべた。