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材料の在処 ページ11

「うーん……何か切れても良いから布さえあれば……」
サイファ達四人は、ルーミミの言った材料を調べるため、布を探していた。
「ないかなー、あるかなー?」
「動物の狩りたての皮じゃ駄目?」
「肉片や血で文字が赤くなるし見にくいですよ?」
布探しに苦戦する中、ルーミミが救急箱らしきものから布を取り出す。
「いや布ならここに……」
「本当ですか!」
目が輝いているサイファに対し、当たり前だと言うように言う。
「一応いつも持ち歩いてますし……」
「マジかよ!」
「その布って何かかけますか?」
「多分……」
「よし! ちょっと待ってください……」
するとサイファは、前に紅魔館でやったような詠唱を始め、そして終わった直後、スペルカードを放った。
「スペルカード発動、変符『軽い物が別の物に』布よ、無色の呪い(マジナイ)に耐える薬の材料を表せ!」
すると布は神々しく光を放ち、眩しさに目を閉じる。目を開けたときには、材料の書かれた布があった。
……しかし、布に書かれていたことは。
「すいません、これ作れたのは良いものの、古代文字過ぎて分からないです」
文章を見て焦りと悔しさが滲み出るサイファに対し、ルーミミは冷静に答える。
「とりあえずありがとう。ちょっと待って……えーと……」
「分からないな……って、まず何だよこれ!」
「……は、はぁ!?」
悩むルーミミと、率直に思うことをぶつけた霊夢と魔理沙。四人が困惑した文章はこうだった。


咲櫻之蜜 咲櫻之肆葉 光暗之貴石


「絵があるのが一番の幸いですね……」
文の横に描かれた三枚の絵。文章の謎が解けない四人には、この絵が一番の手掛かりだった。
「別の世界で誰かが活躍したとか?」
「こういうのは大体向かう方向にありそう……」
そんな中、霊夢が話に割る。
「小鈴にでも聞いてみる?」
しかし、三人は霊夢の話に耳を傾けず、提案を共有している。
「……魔理沙達、話聞いてる?」
しかし結果は変わらない。
「ちょっと! 私の話を聞いてるかって聞いてるの!」
いつの間にかムキになっていた霊夢に、サイファが気付く。
「すいません。それで、何の話でしたっけ、霊夢さん」
「はぁ……。そう言うことなら小鈴に聞けば良いってこと」
「でも人里は人々が異変の影響を受けてた気が……。小鈴さんも今は鈴奈庵から離れてるかもしれませんよ」
そういうと霊夢は「それもそうね」と納得した。

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設定タグ:暗薄野作品リンク , 二次創作 , 東方二次創作   
作品ジャンル:ファンタジー
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▽Ausuno*(プロフ) - ルーミミさん» 39! (2019年9月16日 12時) (レス) id: a9ebe6ea65 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミミ - 1000hitおめでとう。 (2019年9月15日 12時) (レス) id: daa6ef5d22 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - ここで会えてうれしい=> http://v.ht/chat-jp (2019年9月12日 0時) (レス) id: a28b0e814d (このIDを非表示/違反報告)
▽Ausuno*(プロフ) - りめいこさん» ありがとうございます! 励みになります! (2019年4月26日 16時) (レス) id: f5af6692ce (このIDを非表示/違反報告)
りめいこ - とても面白いです!!続き楽しみにしてますね、頑張ってください!! (2019年4月26日 16時) (レス) id: 79a39466c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:▽Ausuno* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ausuno04101/  
作成日時:2019年3月12日 18時

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