【二十四話】「自重と怒り」丘島ひかり ページ25
「あはっ!ちょっと深かったね〜、ゴッメーン!鬼国くん!」
思わず手を叩き自分を褒めたくなるが、少し自重し
彼__茨木鬼国に向かって片手を伸ばす。
「ん、手貸してあげるよ、頑張ったら出れるよ!」
とても片手だけでは出ることが出来ない穴。
彼女が無理を言っていることは一目瞭然だ。
「ハァ?!あんた、この穴、手ェ貸しただけで出れると思うか?!」
また彼女は可笑しそうに、そして小馬鹿にしたようにフフッと笑みを浮かべ
「そうだね〜ゴメンゴメン、そう怒らないでよ!今、脚立持ってくるからさ!」
__トコトコ、と走って行き、脚立を持って帰ってくる。
「はい、これで良い?...汚れてるねぇ...貸そうか?私の、キャハッ!」
鬼国はスタスタと出てき、呆れた、というよりは怒りを必死で抑えた様な顔で
こう訴えてくる。
「あんたのじゃ小さいだろ?!ていうかそこじゃねぇ、あんた女、俺男!」
あまりにも大声で言われるので、必死なんだな、としみじみしていると
「しみじみしてんじゃねぇ!」
「君、何かあれだね、治栄みたい、あ、分かる?健生の妹の...」
ふと頭に治栄の顔が浮かび、鬼国と治栄がリンクするのに少し可笑しかったため言ってみる
「説明はいい!...じゃあ俺は行くから...もう会いたくねぇけどまたな」
「じゃーねー!」
ブンブンと手を振り鬼国を見送ると、2年3組の教室の教室まで走る。
「やぁ!愛しの琥珀!後、治栄とマリと亜志と優里!」
そして、琥珀と呼ばれる少女を抱きしめる。
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今回の話はだいぶ他キャラさんを巻き込んでしまった...
てか名前だけの出演が多いな
使わせていただいたキャラ↓
茨木 鬼国くん 詠璃−エイル−さん宅
津島 健生くん,津島 治栄ちゃん 成代遒さん宅
魔宵 琥珀ちゃん,恋狼 亜志ちゃん こはくさん宅
城咲 マリアちゃん ロールさん宅
和 優里ちゃん 舞岡さん宅
【第二十五話】「面倒事」天狼 藍蘭→←【二十三話】「自分の不幸は血の味」茨木鬼国
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くっきー(プロフ) - 音楽家と聞いて来ましたぁ!(音楽家大好きなのです) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 1ae5ed5092 (このIDを非表示/違反報告)
成代遒 - 詠璃−エイル−さん» すみません!今作りますね…! (2017年12月6日 22時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - あっお話がいっぱいで書けませんでした…!! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - 更新します! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
雪少女 - 終わりましたー (2017年12月6日 19時) (レス) id: 8cbbc17253 (このIDを非表示/違反報告)
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