能力 215 ページ17
(山形・灰羽チーム)
｢Aが言うには、ステージは神社と下の村に一つずつ設置したいらしい。｣
｢二つ？なんで？｣
｢なんでも、
｢なるほど！｣
山形はAから渡された計画書なる紙に視線を落としながら、今からする重労働にため息をついた。
｢と言われても……あと5日で大きいステージふたつはちときちぃな｣
Aから二人へ言い渡された仕事は、入口とステージの制作及び設営だった。
話し合いでは少しでもコストカットをするため、ステージは自分たちでつくるという結論に至った。かなり脳筋だ。
本当なら岩泉がこの班に向いているのだが、依頼の班長的な立場もあり、今はAと共に走り回っている。
｢ま、Aさんが言うには、明日にでも助っ人を送ると言ってましたし！それを信じて今はとりあえずうごきましょ！｣
｢…………そーだな。考えても無駄だ無駄｣
リエーフの言葉に山形も納得する。頭を動かすのはあまり得意ではない。なら、体を動かそう。単純だ。
｢おう、それに、二人だけじゃねぇから安心しろ！｣
動き出そうとした二人の背後から沼井の声がした。振り返るとそこには戸美神社と稲荷崎神社の筋肉組……沼井、背黒、尾白、赤木、銀島がいた。後ろには何やら大きな紙、、設計図らしきものを持った広尾が立っている。
｢………ははっ、これも、Aの根回しか……｣
彼らの長年の知識と確かな力があれば、それこそ百人力だろう。山形はあまりの仕事の速さに驚きと怖さを感じた。
｢ステージっつっても、どーする？小さいのじゃ見映えがしないよなぁ｣
｢だよなー、Aが言うには強度も広さもなきゃダメっぽいし……｣
沼井と山形がそう肩を落とす。手元の計画書を見てアランは思わず声を上げ、設計図担当の広尾も固まった。
｢ステージ言うても、こんなことしたら、並のもんじゃ持たへんぞ！｣
｢この広さとなると、強度も難しいな……｣
だが、広尾は続ける
｢………でも、無理ではないよ｣
その言葉に、その場にいた人達はニヤリと笑う。
ここにいるのは比較的、" 考える" より先に体が動くメンツだ。設計担当の彼が無理ではないと言うなら、無理と音を上げるわけが無い。
話し合いは続く。その姿はどこか楽しそうだった。
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サヤカ(プロフ) - いちばん、大好きです。こんなにも読み返した作品今までにないです。心無い言葉ではなく我々の感謝に目を向けてください。応援しています。 (2022年10月19日 16時) (
レス) @page50 id: 61500f37b5 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊蒼 - すっごく面白いです！友達にもおすすめしちゃった！！ (2022年9月22日 17時) (レス) @page50 id: 9b1ede6104 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ずっと応援しています！最高に面白くて、毎回更新されてないかなぁと見に来ていました！次回作、本当におめでとうございます！！とても読みやすくて、本当にHQ作品の中で一番好きな作品です。何回も読み直させてもらっています。次回作も楽しみにしています！ (2022年6月15日 16時) (レス) @page50 id: 68bcf78704 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 油揚げさん» いつもコメントありがとうございます。新作のコメントも読ませて頂きました。しかし、悲しいことに無意味な低評価が多くメンタルにも影響がありそうなので作り直させて頂きました。いつも本当にありがとうございます🙇♂️ (2022年5月18日 8時) (レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
油揚げ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！！ (2022年4月19日 9時) (レス) @page48 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
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