夏の思い出 ページ11
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それからはもう、当たって砕けろ精神だった
「あのッ!これ!!!交換してもらっていいですか!?」
「……??なんでッ!?」
及川さんや影山君の御守りと私の御守りを交換してもらったり、、
「影山君!!下まで競走だ!!」
「お、おう!?」
及川さんと影山君それぞれと階段ダッシュもした
その他にも思いつくものを手当たり次第に試したが、このループから抜け出せそうな気配はなかった
「さ、流石に(気分の)体力の限界が、、、」
「え?まだ階段を降り初めて数分だよ!?」
もう何回目かも数えるのが面倒になってきた頃、思わずそう言葉を零すと及川さんが鋭いツッコミを入れてきた
体力はバリバリあるが気分の方が滅入ってきた
だってもう、御守り何個貰った??
こうなったら最終手段だ
私は少し迷ったがこのままでは拉致があかない!と今まで下っていた階段を回れ右して、登り始めた
「ちょ、Aちゃん!?何で戻って!?」
「っ、おい、A!!」
背中から二人の呼び戻す声が聞こえる
「あの!ちょっと戻りましょう!!!」
振り向き、そう叫んでまた足を進める
最終手段、、
名付けて " 助けて宮水さん!作戦 " だ。
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体力がない癖に全力でダッシュして今来た道を戻る
そして門を越えると宮水さんの後ろ姿が見えた
「あ、の!!宮水さん!」
「……ん?、、、おぉ、Aさん、そげ急いでどげんしたとね?」
少し驚きながらもハァハァ言ってる私の心配をしてくれる。すると後ろから息一つ上がってない及川さんと影山君が走ってくる
、、もう、突っ込むのも疲れてきたよ
そう頭の片隅で思いながらも、言葉を続けた
「私、タイムリープしてるんです…!」
「………え?」
そう声を漏らしたのは後ろにいた及川さんだった。宮水さんは驚きの顔を見せながらもまたから強く頷いてくれた
「……あの本か」
「多分、、もう時間がありません」
今まで散々タイムリープして分かった、これは、時間制限で回ってる。お守りを貰ってからおおよそ20分。もう時間が残っていない
「………もう1回ループするんや」
「…はい」
そう応えた瞬間、まるでタイミングを測ったかのように目の前がぐにゃりと歪んだ
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甘納豆(プロフ) - えるるるるさん» コメありがとうございます🙇♀️パロ大好きなんですがなかなか作品もなく頑張って書いているのでそう言って貰えると本当に嬉しいです😭最近は執筆のモチベが下がっていたのですが、えるるるる様のコメを見て頑張ろうと思えました…🥲 (2022年5月13日 19時) (レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
えるるるる(プロフ) - やっぱりハイキューパロといえば甘納豆さんだなぁ…小説書いてる人で1番すきです… (2022年5月13日 18時) (レス) @page18 id: 80c508f955 (このIDを非表示/違反報告)
☆こらしょ☆ - うぅ〜ッ、どうしましょう…!もう当分、1人で夜遅く活動出来ません|д゚)チビってしまいます…(;_;)(怖いの苦手なんですけど、ほんわか系もあって読みやすかったです…!) (2020年9月25日 1時) (レス) id: 3ff78f13dc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 蝉の佃煮さん» コメありがとうございます!寝る前にちょっとのつもりが最後まで!ありがとうございます(泣)私もホラー大好きなのでこれからも色々掛けたらいいなと思っています。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: 56a49e38cc (このIDを非表示/違反報告)
蝉の佃煮 - HQのホラー小説は初めて読んだのですが物凄くゾクッと来ました! 寝る前に「ちょっとだけ・・・」という感じ読んでみたら一気に最終話まで読み終わってしまいました コメを書くのは初めてで何言ってんだこいつみたいに思ってもスルーしてください・・・ (2020年5月20日 21時) (レス) id: fc5c93fef2 (このIDを非表示/違反報告)
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