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ななじゅういちわ ページ24

ユウside






ユウ「……う〜〜〜〜〜〜ん」





ユウ「……ん〜〜〜〜?????」




ユウ「…………遅い!!!!!」



グリム「ふな"ッ!?びっくりしたんだゾ!!急に大声を出すんじゃないんだゾ!!!」



グリムがビクッと肩を揺らし私にキレた。



ユウ「だって〜〜〜〜!もうこんな時間だよ!?いくらなんでもAちゃんの帰り遅すぎない!?」



私はソファに寝っ転がりながら壁に飾ってある時計を見ながらグリムにそう叫ぶ。

もう時計の針は21時半を指していた。


この時間になってもAちゃんが帰ってこないのだ。



今までAちゃんがこんなに帰りが遅いことなんてなかった。


チャットアプリで連絡を数件入れたが既読はつかず、終いには通話までもが繋がらなくなってしまった。



ユウ「…うう、不安だよう………」



グリム「あいつはつえーから大丈夫だと思うんだゾ」



ユウ「Aちゃんは確かに強くてかっこいいけど!!!!どれだけ強くても女の子なの!!」



グリム「こいつめんどくせえんだゾ…」



Aちゃんは私と違って魔法も使えるし、頭もいい。
彼女に苦手な科目は?と聞いてみれば体力育成、と答えていたが全て完璧そうに見えて体力がないAちゃんなんて私からしたら逆に完璧な人間である。(?)


…あ、あと動物言語も苦手だって言ってたな。




ユウ「…うう、Aちゃぁん……」



私は弱々しく彼女の名前を何度も呼んだ。
それはまるでAちゃんの恋人かのように。


グリム「…お前ってほんとあいつのこと好きなんだな」


ユウ「!当たり前じゃん!!!同じ女の子だし大好きよ!!!」



私は興奮気味にそう言い返す。





『……あら。それはありがとう』




ユウ「ぎゃっ!?」



『…ふふ、遅くなっちゃってごめんね。ただいま』



ユウ「Aちゃ〜〜〜〜〜ん!!!!」



声がする方へとみれば私の真後ろ(ソファの後ろ)にAちゃんが立っていた。



既にマスクとフードは脱げており、彼女の顔が見えていて、彼女はふわりと笑った。



そんな彼女を見て おかえり!!と元気よく返した私だが、よく見てみれば彼女、…Aちゃんはどことなく疲れているように見えた。







.






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ぬん(プロフ) - 素敵な作品でした! (2023年4月7日 19時) (レス) id: 855665461e (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ雪だるまを食べる - 1日中読めてしまうほど、とても素敵な作品でした!!! (2023年3月30日 23時) (レス) @page14 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
竹原紫祐 - 思いも寄らない展開で、一気読みしてしまいました!素敵ですね! (2021年12月28日 18時) (レス) @page1 id: 065c29639b (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(プロフ) - 麗さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正致しました! (2021年6月6日 15時) (レス) id: ac844892e6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 29ページ 本夢 これ誤字ではないでしょうか? (2021年6月6日 12時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜鈴 | 作成日時:2020年7月30日 20時

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