監督生とモブ. 【ツイステ】part2

ろくじゅうわ ページ13

Aside


『…いやいや！？私自分で帰れますって！』


ジェイド・リーチから思いもよらない言葉を言われ、私は思わず全力拒否をする。

普段あまり声を荒らげないほうだが思わず声が少しだけ荒がる。


そんな私を見てジェイド・リーチはくすくすと笑い、


ｼﾞｪｲﾄﾞ「今日、ここ(ﾓｽﾄﾛ・ﾗｳﾝｼﾞ)に来たでしょう？帰り方、わかるんですか？」


と言う。



『……』


……確かにと思ってしまう自分がいた。

でも確かに言われてみたらわからない。
学園からここまではラギーさんと一緒に来たし、帰りのことなんて何一つとして考えていなかった。



ﾗｷﾞｰ「…それだったらオレが送るっスよ」


『！』


再び、ラギーさんが神様に見えた。思えた。

心なしか、ラギーさんもジェイド・リーチを警戒しているようにも思えたが、そんなラギーさんをジェイド・リーチは拒否した。



そして



ｼﾞｪｲﾄﾞ「…いえいえ。ラギーさんにはAさんをここまで連れてきてくださいましたし、モストロ・ラウンジもそろそろ閉店いたします。……それに、単純に僕があなたのことを知りたいんですよ。……Aさん」



とジェイド・リーチは言った。



そんなジェイド・リーチを見て、ラギーさんははあ、とため息を付き「…じゃあ、お願いするっスわ」と言って出口へと向かっていった。



え、そんな簡単に見捨てる？？？なんて内心思っていたがそんなことを言葉に出せるはずもなく、口をぎゅっと噤いだ。




しかしラギーさんは出口に向かう途中、



ﾗｷﾞｰ「……なにか変なことされたらすぐに言うように」





『…！』





私の耳元でそう呟いた。









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