【鬼滅の刃】愛してる、誰よりも。【短編集】

☆あなたを、ずっと【煉獄杏寿郎】 ページ30

私と杏寿郎は、鬼殺隊でも有名な恋仲だと思っている。
私は杏寿郎のことをとても慕っているし、杏寿郎も私と同じくらい私のことを想っていてくれていると思う。

でも、そんな私に今日事件が起きました。



「君が好きだ…。」

「えっと、あの、悲鳴嶼さん…？」

「返事が欲しい訳ではない…。私の気持ちを…伝えただけだ…。」

突然の愛の告白を受けて驚いている中、悲鳴嶼さんはスタスタと歩いていってしまう。
杏寿郎の告白以来、全くされていなかったのでどう反応したらいいか分からなかった。

「どうしよう…。」

とりあえず、杏寿郎に秘密なのは決定だ。



「なるほど、まさか悲鳴嶼さんがAさんのことを好きだったとは…。」

「そうなの、驚いたよ。」

「Aは、どうしたいの？」

「んー、私には杏寿郎だけだから…。」

「めんどくせぇな、色恋沙汰起こしてんじゃねぇよ。」

「ごめんね、実弥…。」

「時透と一緒だが、これはお前がどうしたいかの気持ちだと思うが。」

「んん、だよね…。」

しのぶちゃんと無一郎、実弥と小芭内に相談する。
この四人は、私と杏寿郎が付き合う時も相談に乗ってくれた。

だから、今回も素直にこの四人にたよったのだ。

「Aが悲鳴嶼さんと付き合う気がないなら、ちゃんと言った方がいいよ？」

「やっぱり、そう思う？でも、気持ちを伝えたいだけだって言われてさ…。」

「じゃあ、そのまんまでいいじゃねぇか。悲鳴嶼さんも、その方が気が楽だろ。」

「その方がいい…？ああ、もう、どうしようかな…。」

「まずは、Aの気持ちをしっかり確かめろ。そこからだ。」

「うん、分かった。」

「あの、煉獄さんに言わなくていいんですか？」

「そ！！そんなの！！杏寿郎に言えないよっ…！！浮気とかするつもりないし！！」

「そうですか、私は言った方がいいと思いますけど…。」

浮気をするつもりは一切ないから大丈夫だ、と四人には話したけどなんだか納得していないようだった。

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