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｢確か…やりたいって言ってたよな、専マネ｣
｢………は…？｣
｢志望職、マネージャーってデカデカと書いてただろ｣
｢はぁ…｣
私は大学卒業後、憧れである女優のマネージャーになりたかった。彼女のそばでサポートをするのが私の夢だった。
ところがさて就活だというタイミングで、芸能界引退のお知らせが届いた。
全ての希望とモチベーションを失った私は、せめてもの救いとして受けた事務所全てからお祈り申し上げられた。やる気というやる気が吸い取られていたのだ。
そこを拾ってくれたのが、このBig Hitだ。
合格通知の電話で、何でもやりますと息巻いてしまってかれこれ3年。
所謂タレントの専属マネージャーではなく、事務所でパソコンと向かいあったり、極たまに現場に雑用しに行く社員が足りていないのは、社屋が新しくなっても相変わらずである。
ちなみに私の幼馴染は、ここで専マネをやっていたりする。
｢今でも気持ちは変わらないか？｣
｢まぁ、出来ればやってみたいとは思っていますが…｣
｢ならよかった、もうお前しか頼める人いないんだよ｣
すごく嫌な予感がする。お前にしか頼めない、これは悪魔が考えた言葉だと思う。
室長が言おうとしていることは確かにやりたい、が、今じゃない。仕事が溜まっているのはもちろん、新卒だった後輩がどんどん育ってきて、新しいことをもっと教えていきたいのだ。
今私が抜ければ可愛い後輩たち(ついでに仕事も)を、私の同期であるキム2人に任せてしまうことになる。
一応これでも職位は上の方だし、責任者としてそんなことは出来ない。
｢一枠空きができたんだよ、前任が体調崩してるみたいでな｣
｢ゼンニン……｣
｢お前の前任｣
｢ワタシノ…｣
｢おい大丈夫かよ…ちゃんと話聞いとけよ｣
話を聞いている場合ではない。私はちゃんと次言われることを見越して将来を考えているのだ。いや出来れば言って欲しくはないが。
今抱えている仕事を誰に振り分ければいいんだ、誰なら暇なんだ、暇なキムさんなんていなかった気がする。
｢室長、その話1ヶ月待ってくれませんか｣
｢いや無理だな、来週入院するらしいぞ｣
｢他のマネージャーさんもいるじゃないですか！｣
｢2人体制なんだよ｣
だめだ、何を言っても無駄そうだ。
｢来週から、BTSのマネージャー、よろしくな｣
どうなっているんだこの会社は
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名無し(プロフ) - アイアイさん» 嬉しいコメントありがとうございます！がんばります…！ (9月11日 10時) (
レス) id: 6f5415b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 2人のやりとり好きです❤️否定も肯定も出来ない関係がリアルですね！更新これからも楽しみにしてます！ (9月4日 19時) (レス) @page30 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2022年10月4日 19時
