あわてんぼうのジョージくん ページ38
クリスマスイブの日、フレッドは休暇前に渡された紙を見た。
最初はそこに住所が書かれているんだと思ったが、ちがった。そこに書かれていたのはただの愛のメッセージだった。
"愛してるわフレッド！これは手紙の第一通目が届くまで、あなたが寂しくないように心を休めるためのものよ！
きっとすぐに一通目が届くでしょうけど...
これを読む頃はきっとクリスマスイブね！明日の朝の私からのプレゼントを期待しておいて！"
「まじか...パースにでも押し付けようかな...」
フレッドは確定された未来を恨み、パーシーに犠牲になってもらうことに決めた。
するとジョージがフレッドの手の中の紙をすっと抜き取った。
そしてすぐ顔を顰めた
「うっへぇ...ずいぶんと熱烈なラブレターだなこりゃ」
「...あげようか？」
「いいのか？全然もらうぜ」
「え」
フレッドは冗談で言ったつもりが、ジョージは真に受けてポケットに入れようとした。
言葉の通り嫌そうではないジョージを見て、何故だかフレッドは心臓のあたりがモヤモヤするのを感じた。
いや、別に、いらないけど、さぁ_____別に...........
「や、やっぱ相棒に押し付けるのは良くないよな！うんうん
これは俺がちゃんと責任を持って厳重に封印しとくぜ！」
フレッドはジョージの手から紙を取り返してそのままポケットに突っ込んだ。ジョージは、ふーん、そっか、と何も気にしていないと言うように言った後、今日は聖なる日の前日だ！と手招きをする。
2人は揃ってリビングへと向かった。
ふと頭の中に、リーの言葉が思い出される。
"なんでサンタクロースが慌てん坊か知ってるか？
___________偽物のサンタクロースに子供達の笑顔を先取られたくないからだ"
嘘つけよ、絶対そんなわけないじゃないか。
フレッドはリーもやっぱアホだな、と思うと同時に、なんとも言えない焦りを感じた。
もし、もし本当にそうなんだとしたら、俺は慌てん坊のサンタクロースにならなくちゃいけないってことだ。
先取られる前に。
__________________何を？
ふと、ポケットの手紙を思い出す。
いやいや、まさか、アイツを？？？
フレッドは今まさにポケットに触れようとしていた手をあげて、参った、というようなポーズをする。
ジョージの、"全然もらうぜ"という言葉が急に頭の中で再生された。
「ジョージが、偽物のサンタクロースだって言うのかよ...」
それはお前もだ、そんな声が聞こえた気がした。
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
