イントロは聞かない ページ3
「フレッド〜！！！！」
「げ」
フレッドはAに会わないように過ごすのを半ば諦めていた
どれだけ隠れても彼女は必ずフレッドを見つけ出す
フレッドが哀れで悲惨なお姫様ならきっとそれは檻から連れ出してくれる王子様に映るのだろうが___
生憎俺はお姫様じゃないもんで、とフレッドはちっとも嬉しくないというように、吐く真似をして舌を出した。
今日も彼女は、こっちの気も知らず能天気に1人で喋っている
よく回る口だと思う。まるでハムスターが走る回り車だ
無論、フレッドはひとつも話を聞いてはいない
そもそもこっちの話だって聞かないのだ
俺が聞かなくたってバチはあたらないだろと思った
相変わらず髪はボサボサで、メガネは汚れて汚い
俺に愛を伝えるなら
せめて身なりを綺麗にしていただきたいものだと
フレッドはジトっとした目で彼女の足元から頭の先まで目を動かす
「私の話、ひとつも聞いてないでしょ？」
「あたりまえだろ」
「そういう冷えきったところも好き！！
もっとその目で私を見て？」
「えっキモ........」
「ねぇ知ってる？あなたが言うとなんでと褒め言葉になるのよ！」
「嫌でも知ってるしサイアクだ！！！！」
メガネの汚れでほとんど見えないヴァイオレットの目が
弧を描いていることが嫌でもわかった
異様に赤い唇から、白い歯が見えた
フレッドはこの歯を見ると首筋が寒くなる
まるで蛇にいつでも噛んでやるぞと言わんばかりに
歯をたてられているようで
フレッドは、俺は近いうちにコイツに噛み殺されてしまうのではと思った
「どうしたのそんなに私の唇を見つめて、なぁに、キスしたくなっちゃった？」
「...マジでやめろよ気持ち悪い.......」
赤い唇を尖らせ目を閉じるAが気持ち悪い口説き文句を言いながら、体を乗り出してきたのでフレッドは思わず避けた
本能が無理だと叫んでいる
「スリザリンの奴は生まれつきみんなお前みたいなの？」
「まぁ！スリザリンに興味があるの！？
いいわ、たっくさん教えてあげる！ランチのときに話しましょうね！」
「嫌味だよ馬鹿！！！！！だれがお前みたいな女と！！」
冷たい女の手が俺の手を包んだ時、俺は寒気がした
物理的にも、生理的にも
俺は声を張り上げると同時に女の手を乱暴に振りほどき足早にその場を去った
「うーん...相変わらず照れ屋さん」
そんなこと、Aは微塵も気にしていなかった
早くラブソングのイントロでも聞かせたいと
そればかり思うのであった
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
