陸拾 ページ10
·
羽織に染み付いた血は意地で綺麗にした。
そして次の日。現在、私は岩柱様のお屋敷にいます。
屋敷で岩柱様にお世話になってる男の子に、両頬を鷲掴まれじっと顔を見つめられているところです。
『(地味に痛い…)どうしたんだい?坊や』
「…僕、大きくなったらAちゃんとけっこんする」
『…おや、私を坊やのお嫁さんにしてくれるのかな?』
「うん!だから待っててね!すぐおっきくなるから!」
『ふふ、楽しみにしてるね』
し「この人はやめておいた方がいいよ、悠くん」
カ「あっこら、しのぶ!」
『……あはは…』
はい久しぶりの登場ですミニしのぶさん!!
相変わらずのツンケンぶりで可愛いですが、とてもツンツンなどと可愛い擬態では表せないような態度で彼女は私と接します。
どうやら私は相当嫌われてるみたいです。
なんでぇ…狐面取ってるのに……
それにタイツも前田さんに頼んで分厚くしてもらったんだよ…?
厭らしいタイツって言われたから……
厭らしいタイツって、言われたから……………
カ「Aさん…?ごめんなさい、可愛らしい会話が聞こえたものだから、こっそり盗み聞きしてたの…」
し「悠くん、向こうで遊んでおいで」
悠「えぇっ……わかった…」
『…あぁ、気にしなくていいよ、カナエちゃん……』
し「………………」
しゅごい…カナエちゃんの名前呼んだだけでめっちゃ睨まれる…こんなに嫌われることってある…?
私何もしてないよね…?え?もしかして生理的に無理ってやつ…?
そんな辛いことある…??
し「あなた、何しに来たんですか」
『…あぁそうだ、カナエちゃんの入隊祝いをと思ってね』
カ「あらっそうなんですか?」
『姿が見当たらなかったから、あの子とお喋りしていたんだよ。…はい、これ、気に入ってくれたらいいんだけど』
差し出したのは、袋いっぱいの甘味と美しい簪。
カ「わぁ、綺麗な簪……それにお菓子もいっぱい…こんなに頂いちゃっていいのかしら…!」
『ふふっ、ちょっと買いすぎちゃったかな。あぁ、もうひとつ、簪があるんだ。
…これはしのぶちゃんに。カナエちゃんのと色違いだよ』
し「……これ、高級な物じゃないですか。貰えません、こんなの」
『二人に似合うと思ったから買ったんだ。だから、二人につけて欲しいな』
し「…ありがとう、ございます」
·
3384人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさぎもち - 無一郎かわええ・・・ (8月5日 16時) (レス) @page47 id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 無惨のママみがつおい……w (8月1日 0時) (レス) @page27 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最新頑張ってください応援しています (2021年5月21日 22時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
りぽE - 錆兔好き…。 なんでこんなイケメンなん??錆兔と義勇さんに攻められたらやべぇな (2020年6月10日 16時) (レス) id: 15686f771a (このIDを非表示/違反報告)
桃綺薇(プロフ) - 鯖兎に惚れた…… (2020年4月20日 18時) (レス) id: 3e7a0f8c20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M2 | 作成日時:2020年1月18日 22時