捌拾参 ページ33
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錆「…お前は己の可愛さゆえに逃げてきたというわけか。それでも男か?聞いて呆れるな」
「はっ、これは戦略的撤退だ。誰も俺を責めやしねぇよ!むしろ、下壱相手に生き残っただけでも」
?「何言ってんだ?お前、 もうすぐ死ぬぞ?」
錆「…ッ!?」
『…………』
急に背後から話しかけてきたのは、瞳に下壱と刻まれた皮膚色の気色悪い鬼。
わぁいかにも毒扱ってますみたいな見た目……
しかし顔が良いぞ…………
『おっと、また随分と美丈夫なのが来たね?』
錆「A、!巫山戯ていないで刀を」
___スパンッ
『…ん?豆腐みたいに切れてしまったな』
錆「……は…?(斬った…のか!?見えなかった…!!何故だ、俺はずっとAに意識を向けていたはず…!)」
さらさらと灰になっていく下壱さん。
『こんなのに苦戦してたのか?情けないな…』
錆「(俺、何もしてない……)」
実は、下弦はこれまで十何匹か斬ってきたんだけどね、壱は初めてだったから苦戦するかと思っていつもより強めに日輪刀を振ったんだけどね。
豆腐だったね。
『(自分で思ってるよりも私、だいぶチートなのかも…)』
あっ、言っておくけど私が仲良くしたい鬼さんは鬼滅キャラだけだからね!いくら皮膚色の悪いイケメンでも斬るもんは斬るからね!!
別に長々と話させて名乗りでもされちゃあ作者が名前を考えなきゃいけない羽目になるとかそんなの全然考えてないから!!
『…さて、その毒、どうしようかね?』
お面を外し、間近で患部を観察する。
う〜ん、腐り始めてるなぁ、こりゃ参った!
「おっ、お前強いんだな!!しかも絶世の美」
『本来なら毒を吸い出してあげたいところなんだけどね』
「……は?…じ、じゃあそうしてくれよ、はやく、」
錆「………………」
『君が負け惜しみを長々と話すもんだから、どうやら時間切れになってしまったようだ。残念だったね。薬が来るのを待つしかない。……あぁ、安心しておくれ、隠は既に呼んであるからね』
錆「………行こう、A」
『あぁ、東の方向から話し声が聞こえる。行こうか』
「ま、待てよ!!俺をここに置いてく気かよ!!」
錆「…ここまで逃げてこれたんだから、森の外へ出るのだって簡単だろう」
そう言い捨てた後、錆兎は私の手を引いて森の中を進んで行った。
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うさぎもち - 無一郎かわええ・・・ (8月5日 16時) (レス) @page47 id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 無惨のママみがつおい……w (8月1日 0時) (レス) @page27 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最新頑張ってください応援しています (2021年5月21日 22時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
りぽE - 錆兔好き…。 なんでこんなイケメンなん??錆兔と義勇さんに攻められたらやべぇな (2020年6月10日 16時) (レス) id: 15686f771a (このIDを非表示/違反報告)
桃綺薇(プロフ) - 鯖兎に惚れた…… (2020年4月20日 18時) (レス) id: 3e7a0f8c20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月18日 22時