箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

伍拾肆 ページ4

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『でも君は私を殺さないだろう？』






目を見つめる。目でこう訴えかける。







うんって言ってッ！！！！！！


一生のお願いだからッ！！！！！！！！！







無「………ならば、鬼にしてやろうか」




ほへーそう来たかッ！！！！




『…おや、私はまだ十九なんだ。大人になる前に成長が止まるのはやだよ』




苦し紛れの言い訳を返す。どうだ？いけたか？





無「…大人になりたいと言うのか」


『うん？そうだよ？』



無「…なら、私が大人の女にしてやろう」


『…えっ…？ちょ、』






意味深に笑った無惨様。



ゆっくりと、私の腰を引き寄せた。



首筋に柔らかい感触を覚えて、その擽ったさに思わず目を瞑る…






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じゃねーよ！！！！！



よし、突き放そう、突きはな…




…ちっ、力が強い…！！！これが始祖様の力かっ…！！


い、いい今こそゴリラ娘の本領発揮の時なのでは！？




『(ぐんぬぅぉぉぉぉくそぉぉビクともしねぇぇぇ！！)



ちょ、むざ(あ間違えた)鬼舞辻さん離して…っ！』


無「ほぅ、いいな…もう一度名を呼んでみろ…」


『(なっなんでっ！？)む、無惨さん、やめておくれ！』



無「……………………」



『……………………？』






無「……………………ふっ、小娘が。冗談だ」




いやいやいやいや目が本気だったけど？瞳孔開いてたけど？？ってか今のは一体何の間？？




『か、からかったのか(ってことにしといてやろう…)』


無「…さて、私は帰るとしよう。次会った時は鬼にしてやる」


『………遠慮しておくよ…………』




＿＿べべんっ




琵琶の音と共に鬼舞辻さんはいなくなった。




『………………たっ』




助かったぁぁぁ！！

やっぱ色んな意味で危ない人だな始祖様！！ネット界隈でいろいろと言われているだけのことはある！！





『(ふひ〜今夜だけで五年は寿命縮んだわぁ……)』




先程の件で乱れた髪を撫でつける。



……あれ？私髪結ってたよね？あれ？簪がない…




えっ取られた？あの人私の簪持って帰った？



えっそんなことする？？えっ？



うわぁショック…赤い水芙蓉の簪…今日貰ったばっかだったのに…



雑貨屋の人にバレたら怒られちゃうな…内緒にしとこ…






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